テキトー! ゆ~☆ちゃんねる

澤井 軽野

【ダジャレの】先輩に暗示をかけて焼肉オゴってもらうよ!【奔流】【読了約11分】(脚本)

テキトー! ゆ~☆ちゃんねる

澤井 軽野

今すぐ読む

テキトー! ゆ~☆ちゃんねる
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇コンサート会場
  今年度の新人配信者アワード
  優勝は⋯⋯
  『ゆ~☆ちゃんねる』の宙羽 遊さんです!
「おめでとうございます!」
「この快挙を誰に最初に報告したいですか?」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「大学の先輩に真っ先に報告したいです!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「とっても大切な約束をした先輩に⋯⋯」

〇学園内のベンチ
  ~1ヶ月前~
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「パイセンパイセンーッ!!」
パイセン「新人配信者アワード??」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「優勝したら何かオゴってくださいよ~!」
パイセン「何で俺がお前にオゴらにゃならんのだ」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「いいじゃん~!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「数千人参加する最大級の賞だよ? 優勝したらスゴいんだよ?」
パイセン「な~んだ! そんなデカい賞か」
パイセン「じゃあ何でもオゴってやるよ」
パイセン「優・勝・し・た・ら・な!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「フフン 確かに聞いたよ~」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「約束したからね~!」
パイセン「ハイハイw w 優勝したらなwww」
  ※大事な約束※

〇学園内のベンチ
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「──と、いうわけで」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「優勝したゾー!!」
パイセン「お、おめでとう! スゴいじゃないか!」
パイセン(マズい⋯⋯マズいぞこれは!)

〇屋根の上
  ~1週間前~
パイセン「どわーーーッ!?」

〇男の子の一人部屋
パイセン「パ、パソコンから煙が⋯⋯!」
パイセン「ギャーーーーッ!!」
パイセン「テレビと冷蔵庫とレンジと洗濯機も!?」
  ※落雷による故障は保証対象外

〇学園内のベンチ
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「ま・さ・か、約束忘れてないよね~?」
パイセン「あ、当たり前だろ! 男に二言はねぇよ!」
パイセン「いい所連れてってやる!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「ヤッターー!楽しみ~~!」

〇黒
パイセン(そりゃ、俺だって盛大に祝ってやりたい)
パイセン(だが今月は⋯⋯)
パイセン(いや、今年いっぱいは厳しいッッ!)
パイセン(コイツには悪いが、どうにか牛丼とか バーガー程度で済まさねば⋯⋯!)
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)(フフン♪)
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)(パイセンの考えてる事くらいお見通し──)
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)(流れで安~~い店に連れてって ゴマかそうとしてるねッ!?)
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)(そうはいかないよー♪ 『何でも』って約束だからね!)
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)(オゴってもらうのは──)
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)(””焼肉””一択だッッ!)
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)(でもストレートにねだっても、 かえって正面から断る機会を与えてしまう)
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)(ならばパイセンの深層心理に働きかけて、 自分から焼肉に連れてくように仕向けるッ!)
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)(パイセンは長い間焼肉屋でバイトしてたから 肉の部位とか焼肉メニューに詳しい)
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)(その弱点(ウィークポイント)を 徹底的に突くッッ!)

〇学園内のベンチ
パイセン「じゃ、行くか」
  ⚠️想像の10倍の量のダジャレが⚠️
  ⚠️押し寄せます⚠️
  ⚠️苦手な方は退避してください⚠️
  READY?
  FIGHT!
パイセン「いや~!しかしホントに優勝するとはな~」
パイセン「いや、お前ならやると信じてたけどな!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「ありがとー!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「そんなに褒められると幸フクでホホがポッポとモモ色に染まっちゃいますね⋯」
パイセン「⋯⋯?」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「でも私のチャンネルもまだまだ、 いかんセンマイナーなんですよね~」
パイセン「お、おう⋯⋯」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「それで景気づけに、配信の時の挨拶 新しいの考えようと思って」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「週一配信だから⋯⋯久しぶり! 一週間ぶりやん!って感じにしたいんだけど」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「『久しリブロース!シャトーブリやん!』 てどうかな?」
パイセン「何だその肉々しい挨拶!?」
パイセン「原型留めてないだろ」

〇黒
パイセン(コイツ、やはり俺の狙いに気付いてやがる!?)
パイセン(プレッシャーをかけて 肉をオゴらせるつもりだ!)

〇学園内のベンチ
パイセン「それより『おはようどん~』とか、もっと安⋯⋯じゃなくて爽やかな方がいいぞ!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「ナンてコツた! ダサいでスネ ガツかりで気分サガリました」
パイセン「いや、お前のも十分ダサかったけどね!?」

〇黒
パイセン(ぐはっ⋯⋯焼肉のバイトしてたのはずいぶん昔なのに)
パイセン(俺の優秀な頭脳が、いちいち肉の部位を聞き取ってしまうっ⋯⋯!)
パイセン(プレッシャーに負けるな⋯⋯流れをこっちに引き寄せるんだッ)

〇並木道
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「いい天気ー♪」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「こんな昼サガリはフエでもフクと」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「街路のタチギモ生け垣のバラも、ハツらつと歌い出しそう♪」
パイセン「日常にディ○ニーの世界観持ち込むな」
パイセン「笛吹きながら歩く奴と並んで居たくねぇぞ」
パイセン(だが⋯⋯バカめ! 俺に天気の話題を振ったな?)
パイセン(そこから俺の被害の話にスライドし)
パイセン(高額な飯などねだれないような 哀れな雰囲気に持ち込む!)
パイセン「天気といえば!こないだ酷い目にあってさー」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「そうだ!聞いてぶったまゲタよ!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「大丈夫カシラと心配してタンだよ!?」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「家が大爆ハツしてバラバラになっタンだっけ」
パイセン「いや、そこまでじゃねえよ!?」
パイセン(しまった、つい否定してしまった⋯⋯! 被害をアピールしないと!)
パイセン「家電が全部ぶっ壊れてさー 大変だったんだよ」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「なんだ、家電がこゲタだけかぁ」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「おモツたよりカルビな損害でスネ 話に尾ヒレが付いてたカシラ?」
パイセン「『軽微』をカルビと読むな!」
パイセン「いやいや、軽微じゃねえから! 保証効かなくて家電全部買い直しだよ!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「え!? パイセンのミスジゃないのに自バラで!?」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「それでスネもせず恨みツラミも言わず ヒレ伏すんですか!?」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「そんなの間ちガツっテールよ!」
パイセン「んな事言っても仕方ねえだろ天災だし⋯⋯」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「もう⋯⋯早く言ってくれレバーいいのに」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「今カイノミ有効な裏技を伝授シマチョウか!?」
パイセン「そんな手があるのか!?」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「壊れた家電を開ハツモトにモッテッチャンですよ!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「はコブクロうはありますが」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「ネクタイ締めて「あなた達が頼ミノ綱なんです!」って頭下げるんです」
パイセン「いや、さすがに相手にされないだろ⋯⋯」

〇おしゃれな受付
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「もちろん、受付でしランプりされる 危険性もハラミます」
パイセン「そしたらどうすんだよ⋯⋯」

〇怪しいオフィスビル
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「大丈夫!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「地下から侵入できるように穴をホルモン!」
パイセン「ダメに決まってんだろ!」

〇地下道
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「確かにこの方法、ミノ安全を 保証できないのはネックですね⋯⋯」
パイセン「いや、そういう事じゃなくてだな⋯⋯」
パイセン「てか侵入しちゃってるよ!💦」
遊(ちゅうば ゆー)「見つかったらテッポウでハチノスにされますね」
パイセン「お前は日本企業を何だと思ってんだ⋯⋯」

〇豪華な社長室
社員「おカシラ!」
社員「組長!」
社長「おカシラでも組長でもシマチョウでもねェ!」
社長「社長と呼ぶりあん!」
パイセン「家電メーカーの面構えじゃないんだよなあ」
パイセン「つーか『呼ぶりあん!』て何だ!」
社長「フン⋯⋯侵入されたか」
社長「ツラミが深い⋯⋯」
パイセン「面構えの割にメンタル弱かった」
社長「行けジェイコブ! 場所は第いチチカブロックだ」
ジェイコブ「⋯⋯アイアイ・サーロイン」

〇地下道
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「パイセン危ない!サガリな! 敵はどこに隠れテールんだ!?」
ジェイコブ「いマメの前に⋯⋯」
ジェイコブ「お客様とはイチボ一会⋯⋯ 心を込めてご対応シマチョウ」
ジェイコブ「つまり⋯⋯すギアラばぶっこロース!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「またドスをポッポるの~? ワンパタンでスネ~?」
ジェイコブ「ウルテぇ!ただノドスジゃないぞ 3本腕に装着して⋯⋯」
ジェイコブ「ジェイコブクロー!」
パイセン「『ジェイコブクロー!』 じゃないんだよ」
パイセン「つーかジェイコブなんで刃物使いなんだよ⋯ 鉄砲で蜂の巣にされるんじゃなかったのか」
パイセン「あと何発残ってる!?」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「7ハツモトっておいたよ!」
「テッポウでハチノスだッッ!」
パイセン「うぉい!こっちが撃ってんじゃねーか!」
パイセン「俺が家電代をケチったばかりにジェイコブがッ⋯⋯!」

〇雑居ビル
パイセン「もう、いい⋯⋯ッ もういいんだ⋯⋯ッ」
パイセン「さぁ、着いたぞ⋯⋯」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「こ、このお店は──」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「焼肉屋じゃないですかッッ!」
パイセン「俺の⋯⋯『敗け』だ⋯⋯」
パイセン「こんな高濃度の肉部位詠唱を浴びつづけるくらいなら」
パイセン「来月パンの耳だけで過ごす方がマシだ⋯⋯」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「気前が良くてシビレちゃいますね! さっすが私の相手役!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「ちなみに私がこのチャンネルのヒロインです♪」
パイセン「はいはい、ザブトン一枚⋯⋯」
パイセン「煮るなり焼くなり好きにしろ⋯⋯」
パイセン「いや、焼肉だから焼くだけか⋯⋯ ハハッ⋯⋯」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「パイセン、実は──」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「今日のやり取り撮ってたんだよね」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「これ配信したら、出演料って事で 収益山分けするよ♪」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「まぁ一応、普段お世話になってるし?」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「ホラ、家電壊れて困ってるみたいだったからさ⋯⋯」
パイセン「マ、マジで!?」
パイセン「お、お前って奴は──」
パイセン「ありがてぇぇえ! マジ助かるぅぅう!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「じゃ、さっそく撮れ高確認──」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「あれ?」
パイセン「⋯⋯?」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「スマホの電源落ちてた⋯⋯」
パイセン「何やっとんじゃボケェーーー!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「家電全部壊した人に言われたくないよ!」
宙羽 遊(ちゅうば ゆー)「パイセンが変な電波出してんじゃないのォ?」
パイセン「ンだとコラーーッ」

〇焼肉屋
  結局、焼肉しながら配信した
  パイセン全然食ってなくね?
  次、極上カルビいけ極上
パイセン「ウルテぇお前ら」
パイセン「今日をお前らの命日にシマチョウか!?」
  wwwwwwww
  バカスwwwwww
  草草の草ァ!
  パイセンはしばらくの間、肉部位詠唱が伝染(うつ)った⋯⋯

次のエピソード:【ウミガメのスープ】水平思考クイズやるよ!【雑問題🙏】【読了約13分半 】

コメント

  • 11分の長丁場、
    苦にならない位
    ダジャレもハイブロウで
    面白かったです❣️
    ヒロインは可愛いし、
    パイセンは可哀想だし‥
    エフェクトの使い方も効果音とバッチリ合って気持ちよかったです❣️ちな私はパイセン、じゃなくてセンマイが好き‥🩷💕

  • すごい!こんなにダジャレを畳み掛けられたのは生まれて初めてですよ〜😂👍
    私も焼き肉たべたくなりました!あ!これはのせられてる!?

  • これはwww
    ニクいレトリックの応酬で脳が胃モツたれしそうなギャグの濁流ですね。こーれ作るのめちゃくちゃ大変ですよね。苦労の量に見合わず、若人にオヤジギャグだと一蹴される可能性もある、取り扱い注意案件ですよ。
    ここまでやって焼き肉屋にいけなかったら泣いちゃうところでした。良かった!

コメントをもっと見る(18件)

ページTOPへ