ヤンデレ少女の戦い

レモネード!

第一話 ヤンデレvsストーカー(脚本)

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〇教室
篠原愛衣「・・・・・・・・・・・・」
篠原愛衣(あの男、さっきから由香のことを見てる・・・・・・)
篠原愛衣(何にも無いだろうけど、一応警戒しておかないと)
篠原愛衣(由香のことは、私が守ってあげないとね)
鈴木由香「愛衣!お弁当食べよう!」
篠原愛衣「由香・・・・・・そうだね」
  愛衣はカバンの中から菓子パンを取り出す。
鈴木由香「また菓子パンなの!?」
篠原愛衣「私、料理苦手だから」
鈴木由香「そんなんじゃ体壊しちゃうよ!」
鈴木由香「もう、わたしの分けてあげるから!」
  そう言って、由香はお弁当を取り分けてあげた。
篠原愛衣「ありがとう、助かる」
篠原愛衣(これで、今日も由香の料理が食べられる)

〇学校脇の道
篠原愛衣(ああ・・・・・・幸せだなぁ・・・・・・)
  由香と二人きりで過ごせるこの時間が、愛衣は大好きだった
鈴木由香「愛衣、そんな幸せそうな顔してどうしたの?」
篠原愛衣「ううん、何でもない」
鈴木由香「わたしは寂しいよ〜、もうすぐ愛衣と別れちゃうんだから」
篠原愛衣(大丈夫だよ、私も由香の家に行くから)
鈴木由香「それに・・・・・・」
篠原愛衣「それに?」
鈴木由香「・・・・・・ううん」
鈴木由香「何でもない!」
篠原愛衣(・・・・・・?)
篠原愛衣(何だろう・・・・・・)

〇女性の部屋
鈴木由香「すー・・・・・・すー・・・・・・」
  気持ちよさそうに眠る由香。
  その部屋の窓が、小さく音を立てて開いた。
篠原愛衣「来ちゃったよ、由香」
鈴木由香「・・・・・・・・・・・・」
篠原愛衣「可愛い・・・・・・」
  愛衣は由香の頬にキスをする。
篠原愛衣(さて、起きたら大変だし手早く済ませよう)
  愛衣は部屋の中を探り始めた。
篠原愛衣(仕掛けておいた盗聴器とカメラはそのままか)
篠原愛衣(帰り道のはこのことがバレたわけでは無い・・・・・・)
  愛衣は、テーブルの上に置いてあるスマホを手に取る。
  そして、慣れた手付きでパスワードを解除した。
篠原愛衣「スマホの中も特別おかしなことは無い・・・・・・」
篠原愛衣「・・・・・・いや」
  電話帳を見てみると、知らない番号から何度も電話が掛かってきていた。
篠原愛衣「どこからだろう・・・・・・?」

〇安アパートの台所
  翌日、早速その番号に電話を掛けてみることにした。
  プルルルルル・・・・・・プルルルルルル・・・・・・
???「はい、ノハラです」
篠原愛衣(のはら・・・・・・?)
篠原愛衣「鈴木由香の恋人の篠原と言います」
ノハラ「ゆ、由香ちゃんの恋人・・・・・・?」
篠原愛衣「そうですけど」
ノハラ「う、嘘だ・・・・・・」
ノハラ「由香ちゃんにそんな相手はいない!!お前誰だ!!」
篠原愛衣「由香ちゃん由香ちゃんって・・・・・・」
篠原愛衣「あなたは由香のストーカーか何か?」
ノハラ「ふざけるな!!!由香ちゃんと俺は相思相愛なんだ!!」
篠原愛衣「へえ、じゃあ由香に聞いてみますね」
ノハラ「必ずお前の正体を──」
  愛衣は電話を切り、一つ息を吐く。
篠原愛衣(由香にストーカーがいたなんてね・・・・・・)
篠原愛衣(早いうちに解決しないと・・・・・・)
篠原愛衣「私と由香の幸せのために・・・・・・誰にも邪魔はさせないから」

〇学校脇の道
  その日の昼、愛衣は由香を遊びに誘った。
篠原愛衣「今日は付き合ってくれてありがとう」
鈴木由香「愛衣からのお誘いならいつでも大歓迎だよ!!」
鈴木由香「それで、どこに行くの?」
篠原愛衣「公園だよ」

〇広い公園
鈴木由香「ブランコ、久しぶりに乗ると楽しいね!」
篠原愛衣「そうだね」
篠原愛衣(由香と二人きり・・・・・・最高だな)
篠原愛衣(ストーカーさえいなければ)
  愛衣は周囲を見渡してみる。
???「・・・・・・」
篠原愛衣(あいつ、こっちをチラチラ見てるな)
篠原愛衣(ストーカーか・・・・・・?)
篠原愛衣「試してみるか」
鈴木由香「愛衣、何か言った?」
  愛衣は無言で立ち上がり、由香の前に立つ。
鈴木由香「愛衣・・・・・・?」
  愛衣は由香の体に手を回し、ギュッと抱きしめた。
鈴木由香「あ、愛衣!?」
篠原愛衣(暖かい・・・・・・可愛い・・・・・・)
鈴木由香「ど、どうしたの・・・・・・?」
篠原愛衣「由香、私に隠してること・・・・・・あるよね」
鈴木由香「えっ・・・・・・?」
篠原愛衣「ずっとつけられてるでしょ」
鈴木由香「なんで・・・・・・わかったの?」
篠原愛衣「見てればわかるよ・・・・・・」
篠原愛衣「由香が辛い思いをしてるんだって・・・・・・」
篠原愛衣「だから私、由香の力になりたい」
篠原愛衣「話して、何があったのか」
鈴木由香「う・・・・・・うん」
鈴木由香「一週間くらい前からなんだけどね・・・・・・」
鈴木由香「知らない男の人から、電話が掛かってきて・・・・・・」
鈴木由香「会いたいって・・・・・・いつも見てるって・・・・・・」
鈴木由香「そ、それでね・・・・・・怖くなって家の中を探してみたら・・・・・・」
鈴木由香「い、いくつも盗撮器がおいてあって・・・・・・脱衣所にも・・・・・・」
篠原愛衣(・・・・・・それは私だけどね)
鈴木由香「こ、怖いよ・・・・・・どうしよう・・・・・・」
篠原愛衣(盗撮器もそのストーカーが仕掛けたと思ってるなんて)
篠原愛衣(由香はアホの子で可愛いな)
篠原愛衣「ずっと一人で辛かったね・・・・・・」
篠原愛衣「でも、もう大丈夫だよ」
篠原愛衣「私が由香を守ってあげる」
鈴木由香「愛衣・・・・・・」
篠原愛衣「行こう」
  愛衣は由香の手を掴み、歩き出した。
鈴木由香「わっ!?」
???「・・・・・・・・・・・・」

〇森の中
鈴木由香(まずは、わたしが電話を掛ける・・・・・・)
  プルルルルルル・・・・・・プルルルルルル・・・・・・
野原「由香ちゃん!君から電話してくれるなんて嬉しいなぁ!」
鈴木由香「ま、前に・・・・・・して下さった告白の返事ですけど・・・・・・」

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コメント

  • またもや強烈な設定の物語、これは楽しみですね!
    ストーカー男vsもっと悪質で陰湿なことをしている主人公、この構図には笑ってしまいました!

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