エピソード1(脚本)
〇小さい会議室
面接官A「まずは、自己紹介をお願いします」
入江ミサキ「はい、藍上大学文学部卒の入江ミサキと申します。本日はよろしくおねがいします」
面接官A「まあ、はじめは緊張をほぐすためにいろいろお話したいのですが......」
数十分後・・・
面接官A「・・・それでは、アピールポイントを教えて下さい」
入江ミサキ(来た、来た......)
入江ミサキ「私はよく笑顔が素敵だと言われます! 笑顔は誰もが持つ素敵なコミュニケーションだと思います~」
入江ミサキ「~という点で私の笑顔力は御社とも親和性が高いです。ですから、私は初めは自分の武器である笑顔で仕事に励んでいきたいです!」
面接官A「なるほど......。ですが、残念ながら本日はその笑顔は見当たりませんね......」
入江ミサキ「へっ!?」
面接官A「表情が固いですが、緊張してらっしゃるのですか?」
入江ミサキ「そ、そうかもしれませんね。ですが、私は緊張せずにヘラヘラ笑える人間ではなく」
入江ミサキ「緊張していても印象に残るような笑顔を出せる人間でいたいです」
面接官A「普通だな......」
面接官A「本日の面接は以上です。ありがとうございました......」
入江ミサキ「はい! ありがとうございました!」
入江ミサキ「ふう、終わった......。 ちゃんとアピールできたかな」
〇女の子の一人部屋
2週間後......
入江ミサキ「あの会社から連絡きてない......。 第1志望だったんだけどなぁ......。 いや、弱気になったらだめだ!」
入江ミサキ「こういうときこそ、スマイル!」
入江ミサキ「メールだ! 噂をすれば、なんとやらね」
この度は、弊社の採用選考をお受け頂き、まことにありがとうございました。先日の面接内容や応募書類を精査した結果・・・
入江ミサキ「ウ、ウソでしょ・・・」
弊社では入江様が活躍できる場所をご用意することができないという結論に至りました
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