だって、犬だもの!

あとりポロ

エピソード4『俺たちの願い』(脚本)

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あとりポロ

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〇シックな玄関
  今日はクリスマス。
  
  宝田家でも幸せな1日が訪れようとしていた。
梅沢「嬉しいなぁ! 今日はクリスマスだぜ! 犬だって走り回っちゃう日なんだよ!」
梅沢「今日の夕食は何かなぁ? おっちゃん、美味しい鶏肉買ってくるのかな?」
ベア「メリー、梅ちゃん♪」
梅沢「メリー、ベアくん! 今日は最高だね!」
ベア「食べるかい? 美味しい国産のバナナだよ!」
梅沢「いいのかい? 俺、めっちゃ食べちゃうよ? 幸せだね、メリーだね!」
梅沢「美味しいぃ!! 国産高級バナナ、めっちゃうめー!!!」
宝田「ただいまぁ! おっちゃん帰ったよ! 2人とも楽しくしてるみたいだね」
梅沢「うん! おっちゃん、俺、バナナ貰えて幸せだよ!」
宝田「なら良かった。 それじゃ、みんなでイルミネーション見に行こか!」
梅沢「うん! ピカピカ、俺、見に行くよ!!」
宝田「それじゃ、準備して行こうか! 着替えるから、ちょっとだけ待ってね」

〇川沿いの公園
宝田「街のシン、とした感じもいいね」
梅沢「うん、駆け回れて、俺、大好き!」
ベア「食事も進むしね!」
ベア「あ、皮、捨ててくるね!」
梅沢「うん!」
梅沢「おっちゃん、、俺、お腹凹んだかな? 最近運動頑張ってるから、痩せたかもしれないの」
宝田「おっちゃんも運動行きたいな! い、いい加減痩せたいし」
梅沢「おっちゃんは、そのお腹が可愛いんだからいいんだよ! 俺は走って引き締めないとね!」
  切り裂くような悲鳴が起きた。
高田さん「誰かー!! 痴漢よ!!」
霜田「やぁ、えぶりわん」
石田「こ、この人です! この人がいきなり服を!」
霜田「おお! えぶりわん」
石田「いやー!!!」
霜田「照れ屋さんばかりだな、えぶりわん」
梅沢「おっちゃん、はぐれたと思ったらココにいたんだね!」
霜田「・・・可愛いわんちゃん。えぶりわん、連れて帰る」
梅沢「え? おっちゃん、な、何するの? た、助けて! 助けておっちゃーーん!!」
宝田「キミが痴漢か、許すまじ!」
宝田「・・・大丈夫かい、梅沢くん」
梅沢「怖かった、怖かったよ、おっちゃん。ありがとう!」
宝田「梅沢くんが無事で良かった! ほんと、ほんと良かった!」
梅沢「おっちゃーーん! 俺、俺、俺は、」

〇イルミネーションのある通り
  梅沢は帰りの道筋で祈った。
梅沢「・・・俺は、」
梅沢「・・・俺は、」
梅沢「おっちゃんを守れるような犬になりたい」
  梅沢は、イルミネーションに深く深く頭を下げたのでした。
ベア「・・・・・・・・・」
  それを陰ながら見守っていたベアは、なんとかチカラになりたいと願いました。
  そんな2人を愛しく見守っていたのは宝田でした。
  ・・・みんな、みんなが幸せでありますよう、3人は祈ったのです。
  ・・・・・・・・・
  ・・・・・・
  ・・・
梅沢(・・・みんな、大好きだ)

次のエピソード:エピソード5『屋外プールって最強♪』

コメント

  • 3人のあたたかい絆にほっこりしちゃた💕

  • 今回もやべえですね〜(褒め言葉)

    まさかの展開すぎてw

  • やはり突っ込みどころは多々あれど(w)ハートフルな物語なのが良いね!皆良いヒト(?)ばかりなのも素敵(*^▽^*)

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