第一話 妖怪探偵事務所(脚本)
〇東京全景
この世には、人間とは違う存在がある。
それは、、、
〇モヤモヤ
妖怪である・・・。
彼らの中には人間世界の裏側に隠れ、密かに暮らしている妖怪もいれば、人間の闇に棲みつき悪事を働く妖怪もいる。
〇東京全景
世界にはまだ、我々の知らないものが
溢れている・・・
〇血しぶき
そんな妖怪達に立ち向かう、熱き魂を持つ者がいた・・・・・・・・・、
その名は・・・・・・・・・
〇地図
アムロ「この俺・・・、」
アムロ「”名探偵アムロ”様だ!!️」
〇黒
・・・・・・・・・・・・
「アァッ!」
〇店の事務室
アムロ「邪魔すんなよ!ミキ””」
朝夢ミキ「一人でブツブツ何してんのよ?」
アムロ「いやぁー初めてだからさ〜」
アムロ「カッコ良く決めないとな・・・・・・」
朝夢ミキ「【tap novel】だからって浮かれすぎ」
朝夢ミキ「大体、アンタみたいなタコ男なんて 誰も興味ないからね」
アムロ「ガーン!」
アムロ「ひっひどい!」
朝夢ミキ「ホラっ!早く自己紹介するわよ」
アムロ「あいよ!」
〇血しぶき
アムロ「俺はアムロ」
アムロ「外では決めた格好決めてるけど、家や事務所 で過ごす時はいつだってジャージだ!」
朝夢ミキ「サイテー最悪のダメ人間ね・・・・・・」
アムロ「黙ってて」
アムロ「俺には目的がある」
アムロ「それは・・・・・・・・・」
アムロ「俺の大事な人、ロアを救うために探偵になる道を選んだんだ」
アムロ「ロアを救うまで、俺は諦めない!」
〇カラフル
朝夢ミキ「私は朝夢ミキ」
朝夢ミキ「妖術を扱う『朝夢家』の一人」
朝夢ミキ「妖術を操ることの出来る剣『妖剣』は どんな物でも切り刻めるの」
朝夢ミキ「こんな風にね!」
「アァァァ!!️」
朝夢ミキ「好きな事は読書 ホラー小説を読んでるわ」
朝夢ミキ「今はゾンビ漫画にハマってるの」
朝夢ミキ(ホントは、恋愛漫画も読んでるの)
朝夢ミキ(でも、他の人には絶対に秘密!)
朝夢ミキ(特にアムロにはね 絶対馬鹿にするもん!)
アムロ「うん?どうした?」
朝夢ミキ「うっうるさい!」
朝夢ミキ「引っ込んでなさいっ!」
アムロ「はっはい・・・・・・・・・」
〇黒
「・・・ってなわけで」
〇店の事務室
アムロ「俺達、デコボココンビが怪奇案件をバンバン解決しちゃうぜ!」
朝夢ミキ「妖怪達とのバトルや謎の奴らとの決戦も あるから、見逃さないでね」
朝夢ミキ「全く新しいホラーミステリーコメディ・・・」
〇赤いバラ
アムロ「『名探偵アムロの華麗なる活躍!』」
アムロ「キミの瞳に映った犯人を、暴き出す・・・・」
朝夢ミキ「そんな作品じゃない!」
〇高架下
〇ラーメン屋
〇ラーメン屋のカウンター
店長「いらっしゃい!」
「醤油ラーメン、一つ」
店長「あいよっ!」
「続いてのニュースです」
「謎の連続失踪事件の速報です」
「遺体は解体されたかのように切り刻まれ、 バラバラの状態で発見されました」
「犯人は未だ捕まっておらず、 警察は犯人逮捕と行方不明者の 捜索を続けています」
店長「へい、おまち!」
「ありがとう」
朝夢ミキ「うーん!美味しい!!️」
朝夢ミキ「もしもし? うん、昼ごはん食べてから行くから」
朝夢ミキ「じゃあね」
店長「おっ!彼氏かい?」
朝夢ミキ「違うわ。バイト仲間よ」
〇アパートの前
妖怪探偵事務所
〇店の事務室
「退屈だな〜」
アムロ 29歳
『妖怪探偵事務所』探偵
アムロ「なんかこう面白いこととかないかな〜」
アムロ「例えば、金が突然降ってくるとか」
〇店の事務室
アムロ「かっ、金だー!!️」
〇店の事務室
アムロ「よっしゃー!俺は金持ちだ!!️」
アムロ「アッハハハハ」
〇店の事務室
アムロ「なんてな〜」
「・・・・・・・・・・・・」
アムロ「アァァァ!!」
朝夢ミキ「・・・ったく。アンタは」
アムロ「何すんだよ!ミキ」
朝夢ミキ 19歳
『妖怪探偵事務所』助手
アムロ「てっ手加減してくれよ・・・・・・」
朝夢ミキ「アンタが馬鹿なことやってるからでしょ?」
アムロ「いっ痛い・・・・・・・」
朝夢ミキ「大体、大の大人がジャージでダラダラしないでよ!恥ずかしい〜」
アムロ「ジャージを馬鹿にするな!」
アムロ「ジャージってのは、無理をせずありのままの自分で居られる夢の洋服なんだよ!」
朝夢ミキ「何の語り?」
アムロ「ほら助手、早く出たまえ」
朝夢ミキ「また切られたいの?」
朝夢ミキ「ハーイ」
〇一軒家の玄関扉
朝夢ミキ「はい?」
ミカ「あの、ここは妖怪探偵事務所ですよね?」
朝夢ミキ「はい」
アムロ「すげ〜可愛い❤️」
アムロ「このままじゃマズイ!」
〇店の事務室
「よしっ!」
朝夢ミキ「さぁ、どうぞ」
ミカ「ありがとうございます」
「えっ?」
アムロ「初めてまして、」
アムロ「『妖怪探偵事務所』探偵のアムロです」
アムロ「よろしく」
ミカ「よろしくお願いします」
朝夢ミキ「アンタ、誰?」
朝夢ミキ「早速だけど、 詳しい話を聞かせてくれる?」
ミカ「はい」
ミカ 高校1年生
今回の依頼人。
〇広い公園
学校の帰りにその公園の前を通ってたら・・・・
こどもの笑い声が聞こえて、公園を見たけど
誰もいないの・・・・・・
なんか怖くなって公園を通り過ぎようとしたら・・・・・・・・・
「お姉さん、遊ぼう」
〇広い公園
骨の子供「ア・ソ・ボ・ウ・・・・・・・・・」
「キャアー!!️」
〇広い公園
警官「君、大丈夫?」
ミカ「あっあれ・・・・・・・・・」
いつのまにか夜になって、そのこどもはどこにもいなかった・・・・・・
〇店の事務室
ミカ「事情を話したんだけど、警官は信じてくれなくて・・・・・・・・・」
朝夢ミキ「ドクロね・・・・・・・・・」
ミカ「お願い!」
ミカ「この謎を解いてほしいの!」
アムロ「・・・・・・・・・」
アムロ「フッ、任せなさい」
ミカ「ホント!?」
アムロ「悩める乙女を放っておくわけにはいかない」
アムロ「この(自称)”名探偵”アムロにお任せ下さい」
ミカ「ありがとうございます!」
朝夢ミキ「だから、アンタ誰よ!」
アムロ「早速、現場に行くぞ!」
アムロ「そこの子分、早くしなさい!」
朝夢ミキ「誰が古文よ!」
〇黒
「お前の妖気、」
〇血しぶき
アムロ「俺が消し去る!」
朝夢ミキ「それ侍でしょ!」
〇広い公園
公園──
朝夢ミキ「この公園ね」
ミカ「はい」
アムロ「なんか、夜の公園って不気味だな」
ミカ「あの時と同じ・・・・・・・・・・・・」
朝夢ミキ「どこにいるの?出てきない!」
「邪魔スルナ・・・・」
骨の子供「邪魔スルナー!!」
ミカ「キャアー!!️」
アムロ「出やがったな!」
朝夢ミキ「ミカさん、下がってて」
ミカ「はっはい」
骨の子供「邪魔スルナ・・・・・・・・・」
アムロ「邪魔はお前だ」
アムロ「よくもいたいけな女の子を怖がらせやがって!」
アムロ「この・・・・・・」
アムロ「我が成敗してくれるわー!」
朝夢ミキ「こんな時までふざけないで!」
アムロ「わっ!」
朝夢ミキ「アムロっ!」
ミカ「アムロさんっ!」
朝夢ミキ「ミカさん、アムロをお願い・・・・・・」
ミカ「はい・・・・・・・・・」
骨の子供「邪魔スルナ・・・・・・」
朝夢ミキ「邪魔なのは、アンタのほうよ!」
朝夢ミキ「うっ!」
ミカ「ミキさんっ!」
朝夢ミキ「だっ大丈夫・・・・・・・・・」
骨の子供「邪魔スルナ、邪魔スルナ・・・・・・!!」
ミカ(この声、まさか・・・・・・)
朝夢ミキ「やるじゃない!こうなったら・・・・・・」
〇水たまり
〇広い公園
朝夢ミキ「視えた!」
朝夢ミキ「ハァッ!」
骨の子供「アァァっ!️」
骨の子供「うっ!」
朝夢ミキ「とどめよ!」
「待って!」
朝夢ミキ「ミカさん?」
ミカ「颯太?」
骨の子供「あっ・・・・・・」
ミカ「颯太なんでしょ?」
骨の子供「ねっ姉ちゃん・・・・・・」
朝夢ミキ「もしかして貴方の・・・・・・」
ミカ「はい、弟です・・・・・・・・・」
ミカ「一年前のことです・・・・・・」
〇広い公園
颯太「姉ちゃん!」
ミカ「あははっ!」
あの日、いつものように公園で遊んでいた
颯太「よーし!」
ミカ「颯太!」
颯太「えっ──」
ミカ「いやぁー!!」
〇広い公園
ミカ「じゃあ、どうしてあんなに怖がらせたの?」
朝夢ミキ「ミカさん、それは違うよ」
ミカ「えっ?」
朝夢ミキ「寂しかったのよ」
朝夢ミキ「こんなに小さい歳で友達にも会えなくて、 ミカさんにも会えなくてずっと独りで寂しかったのよ」
朝夢ミキ「お姉さんと逢える時までずっとここで待ってたんでしょ?」
ミカ「颯太・・・・・・・・・」
骨の子供「ゴメンナサイ・・・・・・・・・」
骨の子供「うっ、うぅぅ〜」
ミカ「謝るのは私だよ!ほんとにゴメンね!!」
骨の子供「ありがとう・・・・・・」
ミカ「颯太!」
「大丈夫、僕は姉ちゃんのそばにいるよ」
ミカ「うん、うん!」
「これからも、ずっと一緒だよ・・・・・・」
ミカ「ありがとうございました! きっと颯太も感謝しています」
朝夢ミキ「どういたしまして」
ミカ「ところで、」
アムロ「うっ・・・・・・」
ミカ「アムロさんは大丈夫ですか?」
アムロ「悪霊じゃ、悪霊が出よった・・・・・・」
朝夢ミキ「あぁ いいのいいの!! そのうち起きるから」
ミカ「そうですか」
〇住宅街
ミカ「・・・・・・・・・」
ミカ「颯太・・・・・・・・・」
「お嬢さん?」
ミカ「はっ!」
〇広い公園
「キミの望み、叶えたよ」
骨の子供「ありがとう、お兄ちゃん」
骨の子供「これでお姉ちゃんとずっと一緒に居られるん だよね?」
「あぁ、居られるよ」
「あの世でね」
骨の子供「えっ?」
「悪霊退散!」
骨の子供「うっ!」
骨の子供「アァァァー!!」
「妖怪は利用するに限る・・・・」
牙馬「ボクらの計画のためにね」
〇汚い一人部屋
アムロの部屋──
〇黒
「助けて・・・・・・・・・・・・」
〇手
「アァァァ・・・・・・・・・」
ロア「アムロ」
ロア「助けてー!!」
〇汚い一人部屋
アムロ「はっ!」
アムロ「ハァハァ・・・・・・」
アムロ「ハァハァ・・・・」
アムロ「ゆっ夢か・・・」
アムロ「ロア・・・・」
アムロ「必ずお前を救う・・・・」
アムロ「朝飯食うか!」
アムロ「テレビ付けよっ!」
「次のニュースです」
「昨夜、公園にて女子高生の遺体が 発見されました・・・・・」
「名前はミカさん 高校1年生──」
〇黒
「お前は何も守れやしない、」
「優しいだけじゃ救えやしない、」
〇モヤモヤ
「守る覚悟がない奴は・・・ 何もないんだ」
アムロ?「フッ・・・・・・」
アムロ?「アッハハハハ!」
〇黒
「さて、次回は?」
〇住宅街
「都市伝説・サキコさん」
「首を切り刻む彼女との戦い、」
「果たして、二人の運命は!?️」
〇住宅街
サキコ「首を、ちょうだーい・・・」
〇住宅街
第2話 サキコさん
こんばんは!楽しく読ませて頂きました!
アムロが陽気で明るくて好きな主人公でした!ヒロインの突っ込みっぷりも気持ちよかったです👍✨
主人公と妖怪の対立構造に、第三極なのか謎の少年も現れ、興味をそそられる設定です!そして、作中挿し込まれる小ボケが小気味よくて楽しいですね!