エピソード8-1(脚本)
〇体育館の舞台
「さぁ・・・入場してもらおう!!!」
「なんとこれは・・・!!! 大胆にも酒童秀一!! 佐野つむじを軽々と抱き上げての登場だぁー!!」
秀一(人間の姿)「しっかりつかまっとけよ」
佐野 つむじ「それいわないでくださいよ!!こんなの聞いてないです!!」
秀一(人間の姿)「そういえばひとこと言わなければならなかったな・・・ 優勝は俺たちが搔っ攫わせてもらう」
佐野 つむじ「えっと・・・皆さんこれからも仲良くしてくださいね」
〇おしゃれな教室
ミスコン出場する30分前の個人控室にて・・・
佐野 つむじ「何で私が出場するんですか?! 聞いてないですよ?!」
秀一(人間の姿)「そりゃそうだろ。 これから見せつけるんだからな」
佐野 ななほ「あぁ・・・だからあの人私にこれ持って決定ったのね」
佐野 つむじ「これは???」
秀一(人間の姿)「ともかく着替えろ。 時間がないんだ」
佐野 ななほ「・・・一体貴方たち何考えてるのよ・・・」
秀一(人間の姿)「・・・つむじは私のものだ。 これ以上誰にも、傷つけさせやしない」
秀一(人間の姿)「その為に見せつけたいと言ったら二つ返事で許してくれた。 ・・・私はつむじと一緒にいたい」
佐野 ななほ「・・・聞くけどそれ無自覚で言ってる?それとも自覚して言ってる?」
秀一(人間の姿)「自覚させられた・・・といったほうがいいな。 人間を好きになるとは思わなかったがな」
佐野 つむじ「あの・・・お母様。これ私が令嬢だってばれませんか?てかばれてますよね。 どうするんですか?」
佐野 ななほ「さぁ? なんとかなるわよ~ ほら、いってらっしゃい」
秀一(人間の姿)「・・・」
佐野 つむじ「秀一様もどうにか言ってください!!! って・・・大丈夫ですか?」
秀一(人間の姿)「綺麗だと思っただけだ。 ほらいくぞ。つむじ」
佐野 ななほ「随分とお似合いのカップルね。 うらやましいわ。 さぁ・・いってらっしゃい。 私もあの人の所に行くわ」
佐野 つむじ「は、はい!! ありがとうございます!! お母様!!」