エピソード6-2(脚本)
〇おしゃれな教室
佐野 つむじ「何とかここまでは描けたけれども・・・ このイラストに関しては難しいな・・・」
佐野 つむじ(ほぼこれと同じように書けなんて難しいにもほどがあるわよ・・・ わざとやってるのは分かっているけれど・・・)
佐野 つむじ「はぁ・・・」
秀一(人間の姿)「やはりここにいたか・・・」
佐野 つむじ「なっ・・ 帰っていたんじゃなかったの? さっき川上と出ていかなかった?」
秀一(人間の姿)「撒いてきた。 お前が一人でやるなんて言うはずがないと思ったからな。 上手く嵌められてるな。後どのぐらいで終わる」
佐野 つむじ「わからないわよ。 どのぐらいで終わるかなんて。 どう考えても任せていい量じゃないからね」
秀一(人間の姿)「だろうな。 言っておくが、教師はここに来ないぞ。 鍵は預かっているからな」
佐野 つむじ「は? はぁぁぁぁぁ!? 何で鍵なんて借りてきてるのよ!!」
秀一(人間の姿)「俺の夕餉は誰が準備するんだ? さっさと終わらせるぞ。 それに調べたいこともあったからな」
佐野 つむじ「調べたいこと・・・?」
秀一(人間の姿)「それはあとで教えてやる。 先にそれ作り終わらせるぞ。 1時間ぐらいで終わるだろ」
佐野 つむじ「は、はい!」
〇おしゃれな教室
佐野 つむじ「お、おわった・・・ やっと終わった・・・」
秀一「あぁおわったな。 お疲れさん」
佐野 つむじ「何勝手に元に戻っているんですか!!! ばれたら大変なことになるんですよ?!」
秀一「安心しろ。 ・・・もうばれてる」
佐野 つむじ「はぁ?!」
川上 まゆこ「あら、よくわかったわね。 ばれてるだなんて・・・ やっぱり私の娘が作りだした本の主人公ね」
佐野 つむじ「な・・・ 川上・・まゆこ・・ なんでここに・・・」
秀一「性格にいやぁ・・・本当に生きていた俺を物語として捕らえさえた。だろ? 目的はなんだ?雪女」
川上 まゆこ「ふふっ。 そんなに身構えないで頂戴。 貴方が欲しいだけよ。そんな女よりも私の所にいらっしゃい。毎日が楽しいわよ」
佐野 つむじ「っ・・・・」
佐野 つむじ(何も言えない。だって事実だもの・・・ わかってた・・・るなが、作者だってこと。でも認めたくなかった・・・)
秀一「断る。 俺はこの女が気に入っているんだ。 大体、こそこそ下らねぇことしてる雪女と一緒にいるつもりはねぇよ」
川上 まゆこ「あら・・・そう。 じゃあいいわ。 他に方法もいくらでもあるもの」