エピソード5ー3(脚本)
〇おしゃれな居間
佐野 晃司「つむじ。 今度文化祭があるだろう。 俺たちもそこにいっていいか?」
佐野 つむじ「え・・・は、はい。 構いません。むしろ来てくださるのはうれしいですが・・・お父様一体何を考えていらっしゃるのですか?」
佐野 ななほ「いけない・・・ 昔の性格がそっくりだわ。随分と温厚になったと思ったけれども・・・」
佐野 晃司「なぁに。少し宣戦布告をするだけさ。 おそらく、川上まゆこも学園に来るはずだ。自慢するためにな」
佐野 晃司「だったら俺たちも、行けばいい。 何も変わりはしねぇよ。なぁにいつも通りで行ってやる」
佐野 ななほ「つむじ・・・諦めなさい。 あの人こうなったら相当やる気よ。 止められないわ」
佐野 つむじ「そ、そうなんですね・・・ わかりました・・・ お父様の知らない一面が見れて驚きしかありませんが」
秀一「この家の本を置いてある場所はどこなんだ? この世界の本がとても気になるんだが。 あと、勉強に関してもだ」
佐野 つむじ「地下図書の事ですか? ありますよ? 今度の休みにでも見てください。 教えますよ」
佐野 晃司「昔のお前だな・・・ つむじの表情みていて本当に、昔のお前を思い出すよ」
佐野 ななほ「そうかしら? 秀一君も昔の貴方にそっくりよ。 自覚なしって感じなところもね」
秀一「だから別に今から見てもいいだろって言ってんだろ!! 何でそんなにダメなんだよ!!」
佐野 つむじ「ダメなものはダメです。 半日でどうにかなる数じゃないんですよ?」
佐野 晃司「ほんとうになぁ・・・ 少し妬けるな」
佐野 ななほ「そんなこと言わないの。 そろそろ帰るんでしょう? 気を付けて帰るのよ? 秀一君、娘をお願いね」
秀一「あいわかった」
佐野 つむじ「じゃあ、お母様お父様 今日はこれで失礼いたします。 また後日きますね!!」
〇並木道
佐野 つむじ「全く・・・今日は本当にいろんなことを知りすぎたわ。 まさかこんなサプライズがあるなんて・・・」
秀一(人間の姿)「そういうな。 俺も驚きだ この世界はそういった転移の術でも使われているのかと思ったぞ」
佐野 つむじ「言わないでくださいよ。 あったらむしろほしいぐらいです・・・・・・」
秀一(人間の姿)「だが、当面の間何をすればいいかはわかった。それだけでもいい収穫だ。」
秀一(人間の姿)(『川上 まゆこ』どこかで聞いたことがあった名前だ・・・ ・・・くそっ! 思い出せねぇ)
佐野 つむじ「そういうことにしておきます 何企んでるかしりませんけど 無茶・・・しないでくださいよ」
秀一(人間の姿)「お前に言われなくてもわかっている。 全くうるさい人間だな」