最終話・深夜のデセール(脚本)
〇繁華街の大通り
──すすきの 某所にて──
〇カフェのレジ
店員さん「いらっしゃいませー」
ミチル「うわー、キレイな店内!」
ミチル「和スイーツのお店なんですねー」
店員さん「はい、おはぎメインの和菓子店なんですよ」
ミチル「どれもすごく可愛いですっ 「映える」ってヤツですね!」
店員さん「ありがとうございます 女性の方にも好評なんですよ」
ミチル「でも、すすきのってコトで、 女性客はあまり多くないのでは?」
ミチル「もう22時半になっちゃいましたけど、 今みたいな遅い時間だと なかなか女性客が来づらそうですし・・・」
店員さん「いやいや、お姉さんはちゃんとこの時間に 来てくださっているじゃないですか」
ミチル「いえ、私は、まぁ特殊な部類ですし・・・」
店員さん「実のところ、この時間帯は男性の方が 圧倒的に多いんですよ」
ミチル「ですよねー! 甘党男子が増えたって感じですか?」
店員さん「いえ、お土産に使われるケースが殆どです」
ミチル「あー、夜のお店のおネェさんへの?」
店員さん「それもあるのでしょうけど、 ご家庭の奥様へのお土産に買われる方が かなりいらっしゃいますね」
ミチル「あっ、なるほど!」
店員さん「そうなんですよ~」
店員さん「だから・・・」
〇黒背景
しっかり酔っ払ったオジサン「コレを買って帰らなかったら、 ウチの奥さん、機嫌悪いままで 玄関のカギを開けてくれないんだ・・・」
〇カフェのレジ
店員さん「てなお話も、結構耳にしたりしますよ」
ミチル「そりゃ、奥さんほったらかしで 飲み歩いていたら、手土産くらいないと」
店員さん「ですよね!」
ミチル「じゃあ、営業時間も酔っ払いさん方に 合わせた時間なんですか?」
店員さん「ええ、今は23時までの営業です」
ミチル「・・・今は?」
店員さん「飲み屋さんの営業時間が短縮されたとき、 ウチもそれに合わせて短縮営業で・・・」
ミチル「確かに、街に人が歩いていないと 営業しても・・・ですよね」
店員さん「そうなんですよ。 ウチは時短要請の対象じゃなかったけど、 アレ、かなり影響はありましたね」
ミチル「なるほど・・・」
ミチル「すすきのって、飲み屋さんや風俗店ばかり イメージされがちですけど、 いろんなお店が関わっているのですね」
ミチル「考えてみれば、酒屋さんや美容室さん、 あとタクシーや運転代行業なんかもですね」
店員さん「ええ、いろんなお店や職業で ”街” が成り立ってますからね」
ミチル「あっ、もう閉店時間ですね・・・」
ミチル「すぐ選びますから! ・・・ええと、コレと、コレと」
店員さん「はい、ありがとうございます」
店員さん「またお越しくださいね 飲んだ後も大歓迎ですから!」
ミチル「はいっ!」
〇電車の座席
すすきのでの飲食。
ただ美味しいモノにありつけるだけでなく
北海道の文化風習にも触れることができ
時には社会情勢までもが透けてみることも
今はただ飲み歩いているだけだが、
ここから社会を見つめてみるというのも
アリな気がする。
・・・ま、飲み歩く言い訳なんだけどね
〇女の子の一人部屋
ミチル「さて・・・」
ミチル「いただきまーす!」
─ f i n ─
楽しいお話をありがとうございました!
飲みに行きたくなる話…最高です🤔💕💕
ラストは甘いもの!私もあまり甘味は食べないですが歳重ねるごとにラストちょっと食べたくなるので和菓子いいな〜と🤤✨でした💖
ミチルちゃんも可愛くて一緒に飲んでうんちく聞きたいです!お疲れ様でした🥰💖楽しいお話ありがとうございました✨✨
食べ物のお話好きなので、
のんびり最初から全部読みましたよー。
昆虫食のとこなんか、
そうだよねーって思いました。
まず廃棄なくせばいいんだよねぇ…。
連載お疲れ様でした!
シメがおはぎ!しかもサザ○ではなく、小洒落た専門店のヤツですね。
一度食べてみたいと遠巻きに見ておりましたが、今度買ってみようかな。
きたのみ見て夕飯のメニューや、小旅行行った際のランチを決めていて、旦那との会話のネタにもしていたのに、読めなくなるのは寂しいですね😢
また写真が溜まったら、書いて下さい!