エピソード7 斬りつけ魔(脚本)
〇森の中
カカルコ「大人しく────」
カカルコ「錆びになれ!!」
影士「わっぷ!?」
突然襲い掛かってきた凶刃を間一髪、紙一重で躱す。
黒い小刀を手に、影士に斬りつけようと振るう。
影士「待って、待って待って待って、待って!?」
カカルコ「待てん!!」
影士「ニャー!!(奇声)」
カカルコ「チェストォッ!!」
影士「ひーっ!!」
イザナリ民「おい誰か!?クロノア様を呼んでこい!?大至急!?」
イザナリ民「新入り!!コイツ使え!!」
影士「ふんぬっ!!」
カカルコ「ちょこざいな・・・・・・!!」
〇畳敷きの大広間
クロノア「ぅえ、それマジ?」
「大まじめですよ!!」
「早く!!レジスタンスの馬鹿どもの一派かも知れませんよ!?」
クロノア「おぉ、待て待て。とにかく影士が襲われてるんだな、今行く────」
「クロノア様ぁ!!」
クロノア「んん今度は何んだねもう!?」
ガモン「失礼────する」
クロノア「が、ガモン殿!?何故!?」
ガモン「────此処に────馬鹿が────勝手を────働いている────と」
クロノア「馬鹿?馬鹿って・・・・・・お宅の」
クロノア「カカルコ!?もしかしてアイツが!?」
ガモン「いか────にも────そうだ────」
クロノア「おい、おいおい、おいおいおいおいおい、おいっ!!」
〇森の中
影士「おぅらっ!」
カカルコ「はぁーっ!!」
カカルコ「とっとと錆びになれ!『紛い物』が!!」
影士「いきなり殺しに来た奴が何言ってるんだ!?」
カカルコ「貴様は生物の皮を被った紛い物、それだけ。我が主の手を患わせぬ為の処置だ」
カカルコ「全く、あの『お方』はどうしてこんな異物に・・・・・・」
カカルコ「とにかく死ね!!」
影士「やだ」
カカルコ「死ねったら、死ね」
影士「おっと、とわっ」
カカルコ「覚悟ぉっ!!」
影士「!!」
体制が崩れてしまい防御が間に合わない。カカルコの振るう剣が影士に振り下ろされようと────
カカルコ「な!?」
ガモン「────そこまでに────してもらう」
ガモン「────貴殿が────件の者と────推測する。────済まない────我が同胞が」
影士「・・・・・・」
カカルコ「ガモン!!何故邪魔を──」
???「はいそこまでに」
カカルコの背後にクロノアが指を首裏に当てる。
緋色に輝き、熱を放つ人差しと中指。接触するかしないかの間を作り背後に佇む。
カカルコ「・・・・・・ッ」
ガモン「────カカルコよ────納めよ。────今我々────敵陣の中。────我らが主が────望むと?」
カカルコ「・・・・・・」
抜けた剣を鞘に納める。何か言いたそうな顔したが渋々であるが従った。
ガモン「────再度────申し訳────形だけの謝罪を」
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