第14話『裏切りと正義』(脚本)
〇西洋の街並み
ユーリ・エルファール「我々は不要でしたね」
ユーリ・エルファール「村の方々だけで ほぼ魔物を討伐し切りましたね」
村長「いえ、見放されたかと思いましたが ユーリ様が来てくださっただけでも 励みになります」
北川「いや絶対不要でしたよ」
村長「あの像が無くなって以来 やはり放浪者は現れておりません」
ユーリ・エルファール「そうですか こちらでも、放浪者は増えてないですから やはり何らかの力が働いていたのでしょう」
北川「確かに急に止まりましたね」
ユーリ・エルファール「だが、これで問題は無さそうだ!」
ユーリ・エルファール「すぐに、はじまりの村に戻るぞ!」
北川「はい!」
〇兵舎
シャルティア・グレーシア「それ以上近づかないで」
シャルティア・グレーシア「もしかして、今回の一件 ジュノが糸を引いてたの?」
ジュノ・アリアス「どうして、そう思う?」
シャルティア・グレーシア「タイミングが良すぎる」
シャルティア・グレーシア「魔物の凶暴化はどうやったのか 分からないけど」
シャルティア・グレーシア「この村とラーヒユ村に 援軍を送れないようにしていたんでしょ?」
ジュノ・アリアス「そうだよ」
シャルティア・グレーシア「おかしいと思った」
シャルティア・グレーシア「お父様が 例え辺境にあろうと 村を見放すはずがないから」
シャルティア・グレーシア「誰かが断らない限り ありえない状況だよ」
ジュノ・アリアス「さすが察しがいいね」
シャルティア・グレーシア「こんな卑怯な真似をしてまで 私を手に入れたいわけ?」
ジュノ・アリアス「こうでもしない限り 君を手に入れるなんて 無理だって分かったからね」
シャルティア・グレーシア「どうして、ここまで落ちぶれたの」
ジュノ・アリアス「だって、おかしいだろ?」
ジュノ・アリアス「ユーリみたいに 名門出身でもなく ただの捨て子出身」
ジュノ・アリアス「魔法すら使えなかったのに」
ジュノ・アリアス「騎士まで昇り詰めて 挙げ句の果てに」
ジュノ・アリアス「王女まで手に入れるなんて 許せなかった」
シャルティア・グレーシア「ユーリはジュノを信じてたのに」
シャルティア・グレーシア「友達だと信じてたから 呼び寄せたのに」
シャルティア・グレーシア「あなたは最低の騎士よ!」
ジュノ・アリアス「それでいいさ」
ジュノ・アリアス「それだけの価値はある等価交換さ」
ジュノ・アリアス「もういいよね」
ジュノ・アリアス「ユーリは今頃凶暴化した 魔物たちに襲われている村で 時間を取られていることだろう」
ジュノ・アリアス「当分の間帰ってこれないはずだ」
シャルティア・グレーシア「だから、近寄らないで!」
ジュノ・アリアス「騎士の力に君が勝てるとでも?」
シャルティア・グレーシア「ユーリ」
「ちょっと待った!」
ジュノ・アリアス「誰だ!」
シャルティア・グレーシア「イワモトくん」
岩本「シャルさんは下がっててください」
ジュノ・アリアス「異世界人の分際で 我々に逆らうつもりか!?」
岩本「こちとら、中学時代に 裏番の岩ちゃんと呼ばれた男じゃ!」
岩本「僕はNTRに興味ない! 純愛が好きなんだ!」
ジュノ・アリアス「NTR?何言ってやがる!?」
※NTRとは“寝取られ”の略
岩本「いや、NTRみたいに可愛いもんじゃない」
岩本「ジュナさんのやろうとしていることは エロ同人誌のクズ野郎と一緒で許されない!」
ジュノ・アリアス「ジュノだ!」
ジュノ・アリアス「言葉が通じても話が通じないとは まさにこのことか!」
石井「ふふふ、本性を現しましたね」
石井「最初からあなたみたいなリア充タイプ 僕は気に食わなかったですけどね!」
シャルティア・グレーシア「後から何でも好きなように言うタイプか」
ジュノ・アリアス「リアじゅう!?」
石井「そして何よりも、、、」
石井「ようやく展開が 異世界ものっぽくなってきたことに 興奮してます!」
ジュノ・アリアス「何に興奮してるんだ!?」
ジュノ・アリアス「お前、正気か!?」
ジュノ・アリアス「状況分かってるのか!?」
石井「ええ、正気です」
石井「ヒロインの純潔を奪おうとする 悪者を成敗する展開 まさに大好物です!」
石井「ありがとうございます!」
シャルティア・グレーシア「ごめん ちょっと何言ってるか分からない」
ジュノ・アリアス「何の礼だよ!」
ジュノ・アリアス「それに騎士に向かって誰が悪者だ!」
石井「名家出身金髪ロン毛さわやかイケメンには 大体裏があるって相場が 昔から決まってるんですよ!」
石井「ああっ!日本にいた頃を思い出して 腹立って来ました あいつら本当○してやりたい」
シャルティア・グレーシア「どんだけリア充嫌いなの」
ジュノ・アリアス「意味わからん!」
ジュノ・アリアス「私たちが結ばれれば 王国は歓喜する」
山田「そんなことは許されない!」
山田「そんなこと! 読者は誰も望まない!」
シャルティア・グレーシア「読者?国民のことかな?」
山田「カップリングは絶対! 純愛こそ正義!」
シャルティア・グレーシア「あのヤマダくんが流暢に話してる!」
山田「一途な愛こそ崇高なり!」
山田「ユーリちゃんとシャルさんの 百合カップル万歳!」
シャルティア・グレーシア「何かとんでもなく破廉恥な想像が 伝わって来たんだけど」
山田「ジュノさん、この恋愛物語に あなたのようなゲスな男は不要です!」
山田「登場人物みんな女の子がいいんです!」
シャルティア・グレーシア「ユーリも男だよ?」
ジュノ・アリアス「さっきから意味わからないことを!」
ジュノ・アリアス「お前らと喋ってると気が狂いそうだ!」
ジュノ・アリアス「仕方あるまい!」
ジュノ・アリアス「異世界人が反乱を起こしたことにして 全員を抹殺してやる!」
ジュノ・アリアス「ていうか、間違いなくヤバい奴らだ! 危険過ぎる!」
ジュノ・アリアス「ユーリのやつ、こいつらと話していて よくまともでいられたな!」
シャルティア・グレーシア「血迷ったわね」
シャルティア・グレーシア「こうなったら仕方ありません」
シャルティア・グレーシア「グレーシア王国王女として あなたを拘束し法の裁きを受けさせます」
私先週NTRの意味を知ったんですけどやはりリアルではいけませんね
ユーリちゃんが皆の中でどれだけツボだったのかがわかりました
格好良く決めてんだけどね、笑ってしまう〜
ここぞとばかりに流暢になるオタクたちの会話に笑ってしまいました😂会話のテンポか最高です!
最高のシーンで格好良く登場した村に残るオタクたち、その紡がれた言葉たるやww
嗜好性癖剥き出しの内容はツボです!特に山田くん。。。