補講 表計算ソフトがフリーズしたときの対処法(脚本)
〇研究所の中
カタカタカタカタ
小雪「3限目では、この話をして~」
小雪「・・・ん?」
『応答なし』
小雪「っ、うわぁぁぁぁ! 表計算ソフトが、フリーズした!?」
小雪「・・・落ち着け、まだ焦るときではない。 もしかしたら、復活するかもしれん」
『プログラムの応答を待ちます』
小雪「まずは10分待ってみるべきだ。 その間に自動保存されるかもしれないのだから」
小雪「・・・・・・」
10分後
小雪「・・・ダメだ。諦めて強制終了するしかない」
『Ctrl+Alt+Del』
『タスクマネージャー』
『タスクの終了』
小雪「よし、表計算ソフトを立ち上げ直そう。 自動保存が数分前であってくれるといいが・・・」
『表計算ソフトの情報を回復しています』
小雪「自動保存の履歴は・・・」
小雪「――っ! 10分前・・・だと・・・!?」
小雪「私としたことが、設定を怠った。 初期設定の10分のままにしていたせいで・・・!」
小雪「いや、実は何かの間違いで保存されてたりはしないよな? 保存し忘れて閉じたときの復活方法なら──」
『ファイル』
『情報』
『バージョン管理』
『保存されていない文書の回復』
小雪「やはり、フリーズの10分前か・・・ さすがに、諦めるしかないようだな」
小雪「・・・忘れないうちに設定を変えておこう」
『ファイル』
『オプション』
『保存』
『次の間隔で自動回復用データを保存する』
小雪「とりあえず5分にしておくか」
小雪「正確には、前回の保存から5分以上経過し、かつ何もしない状態が30秒続いたときに自動保存される」
小雪「何十分も書き続けてしまえば、その間は自動保存されないわけだ」
小雪「調子のよいときほど、気をつけねばならない」
小雪「消えてしまった10分のデータは、記憶を頼りに入力するしかあるまい」
小雪「どんなときも、バックアップは重要だ・・・」