アテナ任務遂行中!

木佐マコ

第39話 かしこい妹? ミチルの作戦!③(脚本)

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〇女の子の部屋
  アテナはスグルの発見したネックレスの設計書を開いた。
  複雑なネックレスの図面に「パスワード:いつもの」と記載されている。
高原みこ「パスワード、『いつもの』って、なんだろうね?」
アテナ「ちょうど4文字・・・この文字列を数字に置き換えよ、ということでしょうか」
高原みこ「どういうこと?」
アテナ「『い』は1、『つ』は2、『も』は・・・」
カオス「ンなわけねーだろ! っつーか、設計書はちゃんと書けよ、似た者姉妹め!」
高原みこ「残り時間、15分しかないよ~!」
カオス「・・・仕方ねえ。 こうなったら最後の手段だ」
盆場スグル「なんだ?」
アテナ「御主人(マスター)をドーナツにすることは認めません」
カオス「オレ様が言う前に否定すんなよ」
高原みこ「ドーナツになるのはイヤだ! 肩こっちゃうんだもん!」
カオス「肩こる前に死んじまうんだぞ!」
アテナ「貴方が力を使うと、ろくなことになりません。今回の結果予測ですが・・・」
  アテナは人差し指と親指で作った輪を鎖状につなげる。
アテナ「こうです」
カオス「なんだよ、その指」
高原みこ「アテナの新しい技?」
アテナ「・・・97%、こうなります」
高原みこ「えー! 私、ネックレスと繋がっちゃうの!?」
アテナ「はい。ネックレスが外れないばかりか、人間の体よりももろいドーナツにすることで危険性も増し・・・」
盆場スグル「そうだ! 時限爆弾が爆発する時間まで、何もしなければいい!」
アテナ「それではネックレスが爆発してしまいます」
盆場スグル「そのタイマー、ぴったり0秒を示した瞬間、爆発するまでに一瞬タイムラグが生まれるんだぞ!」
高原みこ「たいむ、らぐ?」
アテナ「なるほど、その間にネックレスを外せば・・・」
カオス「イイじゃねえか! そのタイムラグはどれくらいの長さなんだ?」
盆場スグル「0.01秒」
カオス「短っ!」
高原みこ「0.01秒って、そんなに短いの?」
アテナ「1秒の100分の1です」
高原みこ「短っ!」
アテナ「・・・・・・」
カオス「・・・難しいな」
高原みこ「そんなあ。カオスでも無理なんて・・・」
アテナ「手詰まりですね」
カオス「ああ、どうすりゃいいんだ!」
アテナ「まだ諦める時間ではありません。 何か別の手立てを──」
高原みこ「ねえ、みんな」
「ん?」
高原みこ「私、コード入れてみていいかな」
カオス「バカなこと言うな。 コード入力は残り1回しかないんだぞ」
盆場スグル「外せば即爆発だ!」
高原みこ「大丈夫、当たるよ!」
アテナ「心当たりがあるのですか?」
高原みこ「うん、スグルちゃんの誕生日」
盆場スグル「私の誕生日・・・6月6日か?」
アテナ「まさか。この姉妹は仲が悪くて──」
高原みこ「仲良しだよ」
カオス「それはオマエの想像だろ?」
高原みこ「ううん、本当に仲良しなの!」
カオス「旧式、ミチルがスグルの誕生日を解除コードに設定してる確率を計算しろ」
高原みこ「しなくていいってば! 絶対合ってるもん」
カオス「絶対合ってねえ!」
アテナ「・・・私は御主人(マスター)を信じます」
カオス「ハァ!?」
  アテナはみこにコントローラーを渡す。
高原みこ「ありがとう、アテナ」
カオス「テメェ、命令に従うことしかできねえのかよ」
アテナ「・・・私がコントローラーを渡したのは、御主人(マスター)に命じられたからではありません」
カオス「何?」
アテナ「これは御主人(マスター)を信じるという、私の選択です」
カオス「・・・ッ」
アテナ「御主人(マスター)、 残り1分を切っています。入力間違えには気をつけて」
カオス「やめろ、みこ!!」
  みこを止めようとするカオスの前に、アテナが立ちふさがる。
アテナ「御主人(マスター)の邪魔をしないでください」
カオス「オマエ、みこを守りたくねえのかよ」

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