アテナ任務遂行中!

木佐マコ

第38話 かしこい妹? ミチルの作戦!②(脚本)

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〇ボロい駄菓子屋(看板無し)
  ドーナツにされたミチルを見つめて呆然とするスグル。
  屋根の上からカオスが降り立った。
カオス「ふー、間一髪だったな」
盆場スグル「ミミミ、ミチル大丈夫か!? そんなに美味しそうな体になって!」
高原みこ「安心してスグルちゃん。 1日たてば元に戻るから」
アテナ「なにもドーナツにすることは」
カオス「心配すんなって。解除コードなんかなくても、みこはオレ様が守ってやる」
高原みこ「カオス~! 頼もしい!」
カオス「オイ、さっさと爆弾を止めやがれ、爆弾魔」
盆場スグル「うん?」
アテナ「なるほど、ネックレスを外さなくても、爆弾自体を止めてしまえばいいのですね」
カオス「・・・妹が大事なら急いだ方がいいぜ?」
  カオスはスグルの前でドーナツをぎゅっと握りしめる。
盆場スグル「あっ、あっ、やめろ! ミチルが崩れる!」
高原みこ「カオス、意地悪なことやめて!」
アテナ「人質をとるなんて、完全に悪役がやることじゃないですか」
カオス「別にオレ様は、正義の味方じゃねーからな」
盆場スグル「うーん・・・」
カオス「なにボーッとしてんだ、爆弾魔。 早く止めろよ」
盆場スグル「・・・ばくだんを、とめる、とは?」
カオス「ハァ?」

〇街中の公園
カオス「時限爆弾を止める方法を考えてねーなんて・・・」
盆場スグル「だっはっは! わたしの辞書に、爆発しない爆弾はないのだ~!」
アテナ「こうなれば、解除コードで爆弾を止めるしかなさそうですね」
カオス「クソッ、聞き出してからドーナツにするんだったな」
高原みこ「4桁の数字か~。 みんなで好きなの入れてみる?」
アテナ「残り時間は40分を切りました。 すべての数字を試す時間はありません」
カオス「なるべく可能性の高い数字を入れるべきだな」
高原みこ「可能性の高い数字って?」
アテナ「・・・例えば、ミチルの誕生日とか」
高原みこ「おーなるほど!」
盆場スグル「それなら5月7日だ」
  アテナがコントローラーに「0507」と入力する。
  【error】
盆場スグル「あっ間違えた! それはダイナマイトが初めて特許を得た日だった!」
カオス「そんな間違え方あるか? 妹の誕生日だろ?」
アテナ「・・・今度こそ正しいミチルの誕生日を教えてください」
盆場スグル「10月21日だ! 今度は間違いない!」
アテナ「信じていいんでしょうね」
高原みこ「ん? 『のこり入力回数2回』?」
アテナ「え?」
カオス「入力回数を制限してあるのか。 あのガキ、小細工しやがって」
盆場スグル「ミチルの誕生日は、10月21日だって!」
アテナ「・・・慎重に行きましょう」

〇女の子の部屋
  ファンシーな部屋の本棚には、「残虐暗殺物語」「女の子のための殺し方指南書」などグロテスクな本が並ぶ。
  みこたちは解除コードの手がかりを求めて部屋の中を探し回った。
カオス「残り30分を切ったぞ。それっぽい数字を見つけたら、すぐオレ様に言え!」
高原みこ「らじゃ~!」
アテナ「スグルとミチルの仲には、問題があるのですか」
  壁に貼られた「打倒お姉さま!」の標語を見つめてアテナが呟いた。
盆場スグル「いいや、超仲良しだぞ!」
アテナ「そうは見えませんが・・・」

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