拝啓家族へ 推しが逆トリップしてきました。(出会い~文化祭編)

グレーン

エピソード1(脚本)

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〇マンションの共用廊下
佐野 つむじ((今日もなんとか・・・巻けたみたいね 本当に・・・・・・どうしよう。))
佐野 つむじ「(今日はもう何も考えずに休もう・・・)」
佐野 つむじ((あれ・・・?なんで鍵が空いてるいるの?))
佐野 つむじ「・・・・・・入ってみるしかないわよね」

〇散らかった部屋
佐野 つむじ((一体・・・私の家に誰がいるのよ・・・警察に連絡も入れられる準備はしたから・・・大丈夫よね・・・))
佐野 つむじ「だ、誰!! 素直に出てきて 出てこないなら警察に電話しますよ!」
秀一「警察?なんだそりゃ・・・陰陽師と同じもんか?そんなに俺に殺されたいのか?女」
佐野 つむじ「え・・・な・・・酒呑童子の・・・秀一・・・ な、なんで・・・どういうこと!?」
佐野 つむじ(なんで『妖恋愛忌憚』でヒロインと結ばれるはずの秀一様がこっちの世界に来てるのよ・・・!!)

〇散らかった部屋
秀一「・・・つーわけで、よく分からねぇが、陰陽師から逃げてる最中にいつの間にか俺はここにいたんだよ」
佐野 つむじ(おかしい・・・原作の話にはそんなこと書いてないしなかったわ・・・それにこれを鵜呑みできるわけが・・・)
佐野 つむじ(その前に・・・この人が漫画の世界の人なんて知られる訳には・・・ どう説明したらいいかしら・・・)
秀一「俺は、この本の住民なんだろ?そんでここは別世界ってわけなんだよな。これ勝手に読ませてもらったぜ」
佐野 つむじ「あ”ぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 全部読まれてるよ!!!!」
  『妖恋愛忌憚』とは、主人公である人間の娘と酒呑童子の長である秀一との恋を描いた話である。
  最初は人間を嫌っていた秀一は、ある時に出会った人間の娘に助けられてから恋に落ちた
  そして、その娘といるうちに秀一は、考えを改めてその娘とも永遠を共にするというよくある恋愛漫画である
佐野 つむじ「待って!!なんで読んじゃったの?!普通読まないですよね!! 知るためとはいえ、普通読みませんよね!!」
秀一「そんなの俺の勝手だろ? なんか文句あんのかよ 人間風情が」
佐野 つむじ(そうだよ・・・秀一はこういう性格だった!! 傍若無人で自分勝手で俺様で・・・・・・だから推しになっちゃったんだよ!!)
秀一「そういうわけだ。 女。ここに住ませろ」
佐野 つむじ「はぁ・・・わかりましたよ。 あと、私は佐野つむじです。 『女』と呼ぶのはやめてください」
秀一「俺の勝手だ ともかく今日はもう寝るぞ。 人間」
佐野 つむじ「あーもうわかりましたよ。 あ、寝るなら隣の部屋で寝てくださいよ。 私は、ここで寝るので」
秀一「いい心がけだ 俺に殺されたくなければせいぜい頑張ることだな」
佐野 つむじ(はぁ〜! 生推しかっこよすぎでしょ!! 生きててよかったわ!! あと顔面偏差値強すぎー!!)
佐野 つむじ(でもどうして逆トリップなんてことが起きたの・・・?原作にそんな描写ひとつもなかった・・・ あれ?)
佐野 つむじ「待って・・・これから毎日あの顔面つよつよ俺様系イケメンを拝めるの?? え・・・・・・こわ・・・・・・もう寝よ」

次のエピソード:エピソード2-1

コメント

  • 二次元のイケメンが三次元に出現したらどんな感じなんだろう。絵のままなのか人間仕様になっているのか。自分の推しが逆トリップしてきたらと想像したら「困る」と「ムフフ」がせめぎあって「とりあえず寝て明日考えよう」ってなりそうです。つむじがこれからどうするか興味津々です。

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