第2章 第5巻(脚本)
〇路面電車の車内
影野 華(ふぁぁ・・・眠い・・・)
『マッチングアプリ』を開くことが気づけば日課になっている私──
影野 華(こんなことでいいの・・・って)
影野 華「あの人から返事が来てる!」
思わずまた口に出してしまう。
一瞬だけ周りの視線を浴びた。
影野 華「どうしよう、どうしよう・・・」
影野 華(前は変なメッセージ送っちゃったけど、素直に送ろう)
影野 華「返事くれてすごく嬉しいです。 もっとたくさんお話ししたいのでよかったらメールしませんか? アドレスは──」
きっと私、恋してる。
影野 華(もっと自分にも、 この人にも素直になろう──)
こうして私の青春が始まった。