エピソード6 始動、運命(脚本)
〇森の中
イザナリの国・伐採場
クロノア「よー、お前らさんさん」
イザナリ民「クロノア様ですか?何用で?」
クロノア「うん」
クロノア「実は昨日無理言って頼んだのを見に来てね」
イザナリ民「あー、でしたら────」
一本の木に指を差す。そこには手斧を持った影士が木こりに勤しんでいた。
影士「よいしょっ!!」
コーン、コーン。
クロノア「やってるね」
イザナリ民「はい。彼、体力が他より有り余ってるようでしてね。力仕事全般なら、と」
クロノア「運搬とか?」
イザナリ民「冗談で言ってますか?・・・・・・まぁ、さすがに運んだりは────」
影士「ねぇ、これどうすれば?」
イザナリ民「あー待て────」
イザナリ民「って、何で両肩に丸太乗せてんだよ!?2本!?大丈夫か!?」
影士「?大丈夫だけど?」
イザナリ民「そ、そうか。それ・・・・・・はあっちに持っていってくれ」
影士「は~い」
クロノア「何て・・・・・・言えばいいか」
イザナリ民「・・・・・・『人力重機』、でしょうか?」
クロノア(人じゃねえけど・・・・・・黙っとこ)
〇黒
■■■■様────
■■■■「・・・・・・」
なぜ暗く、するのでしょうか?
■■■■「・・・・・・」
彼は、許してくれますよ。そうするしか、なかった。それだけの事ですよ?
彼は・・・・・・いえ影士様はそうお思いになるはずですよ?
■■■■「・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・。
ここ最近、レジスタンスの動向が危険になっております。最悪、傍若無人になり、非協力と判断した者を吊し上げ────
集団私刑を行うはず。先導してるのはやはり、『空(から)』の残りと。
■■■■「そう・・・・・・やっぱり」
・・・・・・我々でも限界が訪れます。やはり応援を仰ぐのが────
■■■■「ダメよ」
■■■■「なんとしてでも、私たちで潰すの。私たちが潰さないと」
・・・・・・御意
〇森の中
クロノア「・・・・・・」
クロノア「・・・・・・影士」
影士「(もぐもぐ)」
クロノア「『それ』、ペッしなさい」
口の中で砕いているのは肉。何肉と問われると、────蛇肉である。
クロノア「ペッしなさい」
クロノア「飲み込むな!!」
クロノア「それ渡せ!!残り渡せ!!」
影士「やだ」
クロノア「渡せゴラァッ!!」
影士「やだぁぁぁぁぁ!!」
イザナリ民「・・・・・・」
イザナリ民(コイツここに来るまで、大変だったんだろうな)
〇畳敷きの大広間
ロクシャウ「う~ん・・・・・・」
アージュ「だから早く返信するよう催促したではないですか」
ロクシャウ「だって、苦手のよ。イモトキの国の・・・・・・女神はどうしても顔を会わせたくないというか」
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