〇渋谷のスクランブル交差点
　　約束の日
アイル「やっぱり人いっぱい」
リョウ「休日だからね」
サクア「アイル様〜！」
タクト「大声で呼んだら注目されるだろうが！」
サクア「アイル様、可愛い。いつ見ても綺麗」
アイル「ありがとうございます」
アイル「サクアちゃん、今日は友達として接して欲しいの」
アイル「アイドルのアイルじゃなくて、友達のアイルとして」
サクア「ととと、友達!?」
サクア「そんな・・・アイル様に会えるだけで光栄なのに」
アイル「アイルって呼んで欲しいなぁ 嫌かな？」
サクア「えっと、アイルさ・・・アイルちゃんで！」
アイル「はい、アイルちゃんでお願いします」
サクア「あ、この地味野郎は私の友人のタクトです」
タクト「地味とか失礼だぞ」
アイル「タクトくん、よろしくね」
タクト「お、おう、よろしく」
アイル「私のそばに居るのが、マネージャーのリョウくんです」
リョウ「マネージャーのリョウです」
リョウ「アイルと仲良くしてくださいね」
サクア「流石アイルさ・・・アイルちゃんのマネージャー、イケメン」
アイル「優しいけど、怒ると怖いの」
サクア「タクトと違うね。タクトは常におこおこだし、口悪いだよ」
タクト「いつも騒いでるからだろ」
タクト「アイル様！素敵！いい声って」
サクア「本人に言わなくても」
アイル「サクアちゃんの大好きな気持ち伝わるから嬉しい！」
アイル「今日は楽しもうね！」
サクア「うん！」
タクト（アイルとサクア似てるな 本人に言ったらうるさいし黙っておこう）
リョウ「君も大変だね」
タクト「え、あ、はい。もう慣れたッス」
タクト（この人どこかで見たような見なかったような）
サクア「アイルちゃん、何処行きたい？」
アイル「んー、スイーツ屋さん！」
サクア「スイーツ・・・駅前のケーキ屋さん美味しいからいこう」
アイル「いくいく〜！」

〇ケーキ屋
サクア「此処がバニィスイーツ屋」
サクア「スーパーデカ盛りケーキが有名だよ」
タクト「それサクアぐらいしか食いきれないだろう」
アイル「リョウくんなら食べれちゃいそう」
リョウ「食べ切れるけど、胸焼けしそう」
アイル「食べるならみんなで分けて食べよう」
サクア「一人分なのに、みんなで分けるなんて優しい！」
タクト「普通一人で食わねーよ！」
女1「ねぇ、あの金髪の子アイルじゃない？」
女2「本当だ。可愛い」
女1「写真撮ってSNSにあげよう！」
サクア「ちょっと、盗撮とかやめなさいよ！」
女1「うるさないな、アンタに関係ないでしょう」
アイル「・・・」
アイル「一緒に写真撮ろう」
アイル「お店の中だと迷惑だから外行こう」
女2「えー、なんかガッカリ」
女1「アイドルって案外誰とでも写真撮るんだね」
アイル「勝手な理想抱いて勝手に落ち込んで、馬鹿じゃないの」
アイル「本当勝手な理想に吐き気がする」
サクア「アイルちゃん、大丈夫？」
アイル「大丈夫。サクアちゃん、ありがとう！ 私を守ってくれて」
サクア「あのままだったら喧嘩してたかも」
サクア「やっぱりアイルちゃんってプロだね！ いつでも笑顔で明るい」
アイル「アイドルは夢を見せないといけないから、笑顔と明るさは大切なの」
アイル「笑って明るくしなきゃ辛いだけ。 サクアちゃんだって、明るくて笑顔のアイルが好きなんでしょう」
タクト「・・・」
タクト「オレ、アンタの笑顔嫌いだな」
サクア「無礼者！目腐ってるじゃんないの!?」
アイル「この人は内面を見てるんだろね。 きっと、本当の私も見えちゃうんだろなぁ・・・」
アイル「ねぇ、スーパーデカ盛りケーキ食べよう」
サクア「スーパーデカ盛りケーキ４つだね！」
タクト「１つで十分だろ！」
アイル「ふふ、楽しいね」

〇渋谷のスクランブル交差点
サクア「アイルちゃんとの時間早いなぁ」
サクア「もう夕方・・・」
アイル「サクアちゃん、タクトくん、今日はありがとう！楽しかった」
サクア「私も楽しかったよ！ 夢の時間をありがとう」
アイル「サクアちゃん、タクトくん、また遊ぼうね」
サクア「うん！アイルちゃん、応援してるからね！」
アイル「ありがとう！」
アイル「またね」
サクア「はぁ・・・可愛いしマジいい匂いした〜」
タクト「やっぱりお前変態だろ」
サクア「変態じゃなくて信者よ！」
タクト「あ、行き過ぎてるって自覚あるんだ」
サクア「さて、帰ろ」
タクト「自由なやつだ」