エピソード1(脚本)
〇一人部屋
──人間ならざる彼女。
彼女には、ある趣味がある。
「う~ん・・・ むにゃむにゃ・・・」
(ふふ・・・ 俺は大金持ちだ・・・)
夢を見ながら、寝ている男がいる。
「くすくす・・・」
「お金持ちになった夢をみてるのね。 なら・・・」
「そのお金ぜーんぶ、メアが持ってっちゃおーっと♡」
「・・・ん、んんん・・・?」
(あれ、おかしい・・・ さっきまでお金があんなにたくさんあったのに・・・)
「はっ!!! なっ、なくなってる~!!?」
「って・・・夢、か・・・。 くそ、せっかく得た大金を失う夢をみるなんて・・・」
──そう、彼女・・・【メア】は、
寝ている者へいたずらするのが、趣味なのだ。
「ふふ♡ ぜーんぶいただいちゃった♡」
「はーー・・・。目覚めわりぃ。 なんだってこんなクソみたいな夢をみなきゃなんねーんだ・・・ 疲れてんのかなぁ?」
しかし、彼女の姿は、
起きている人間の目には映らない。
「んー・・・1回で起きちゃったなぁ。 今度はちょっと、趣向を変えてみようかな・・・」
〇男の子の一人部屋
また別のところでは・・・
「Zzz・・・」
(うぉ~ 俺の好きなプリンがこんなにいっぱい~ ・・・)
「へぇ~、美味しそうな夢をみてるわね♪」
「そのプリン・・・メアのおやつにしちゃうんだから♡」
「・・・」
(お、俺のプリン・・・ 俺だけのものだ・・・)
「ふふふっ♪」
「まだ、呑気に寝てるわね♪ この調子で・・・」
「・・・」
(あれ・・・ 俺のプリン・・・、)
(横取り、するな~・・・ Zzz・・・)
「くすくす・・・♡」
〇本棚のある部屋
またまた別のところでは・・・
「ふふ・・・ この人は、どんな夢を見てるかしら?」
「ん・・・んん・・・」
「あら・・・コレは・・・」
「・・・ふふ♡ あらあら・・・」
「デュフフフ・・・w」
「楽しそうな夢をみてるわね・・・♡ なら、」
「・・・・もっと、楽しい夢にしてあげる♪」
「あ、あ・・・・・・」
(な、なんか・・・めちゃくちゃ可愛い子、でてきた・・・)
(・・・それに、すげぇリアルだ・・・)
「ふふふっ♡」
「ん・・・うぅ・・・っ」
「・・・はぁ~・・・うふふ♡」
〇繁華な通り
今日も、メアは寝ている人間を探して、どんないたずらをしようか考えている。
「うふふ・・・どうしてこんなに、いたずらするのが楽しいのかしら♪」
「・・・でも、なんだか、いたずらもワンパターンになってきちゃった気がするのよね~」
「そうだ、次の子には、ああいうのを試してみるのも、悪くないかしら・・・? 楽しみね♡」
メアが、次のいたずらに関して、あれこれ妄想していると──
男性「・・・あの、」
突如、メアの背後に、男性が現れ、メアに話しかけた。
「・・・!? えっ、え!?」
油断していたメアは、驚きの余り、まともに言葉を返すことができない。
「え、えと・・・その・・・っ」
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メアちゃん可愛い!☺️💖