エピソード3 はじめまして...?(脚本)
〇綺麗な病室
目が覚めると真っ白な部屋だった。
私は何故かパジャマを着ていた。
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「(ここはどこだろう?)」
起き上がると
アラム「やぁ!君、猫萩鈴ちゃんって名前だよね?あ、俺たちは悪いやつじゃ無いから大丈夫だよ〜」
見知らぬアラブ系の顔立ちの少年が流暢に鈴に話しかけていた
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「(え、誰?この人...達?この男の子は外国人なのに日本語ペラペラすぎるし、後ろにも2人大人の人がいる...」
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「...でもあの怖い人達では無いよね?)」
少年は独特なフード付きのコートを着ており、鈴と同年代の様に思えた。馴れ馴れしいとは思ったが怖くは感じなかった。
後ろには強面のスーツの男が睨んでおり、その横には右眼を髪で隠してるプラチナブロンドの美人だが古着を着ている女がいた。
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「あなた達誰ですか?」
変な夢でも見ていると思ったのか鈴はダルそうに答えた。
それを見てアラムは笑いながら自己紹介をした。
アラム「俺はアラム!後ろの怖ーいおじさんはジャン、横のボロ着ている美人お姉さんはメアリ ー。まぁ色々あるけどこれからよろしくね!」
ジャン「💢💢誰が怖ーいおじさんだ💢💢」
メアリー「ボロではありません...あと10年ぐらいは着れますよ」
アラム「あはは、ごめんごめん」
アラムが後ろを振り返ると英語で会話をし始めた。
その様子を見てもしかしたらここは日本では無いかもしれないと思った。
鈴は多少ぎこちない英語でアラムに話しかけた。
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「私は猫萩鈴です。英語は日常会話程度なら話せます。ここはどこですか?」
アラム「あっ、君は英語話せるんだ~なら英語でokだね」
アラムはニヤリと笑いながら答えた
アラム「ここは【マーブル】、日本ではないねぇ~なぜなら君は誘拐されて外国に来ちゃったから!」
鈴はアラムの説明を聞いて『よくありそうな物語の設定だなぁ』っと思った。
あまりに鈴のリアクションが薄かったからかアラムはジャンにこっそりと小声で話した。
アラム「おかしいなぁ〜ここから彼女が『なんだって!?』って言うと思ったんだけど...」
ジャンはデカいため息をついた。
ジャン「お前はアニメの見過ぎ、夢見過ぎだ!」
アラム「チェッ、なんだよー俺はあの子を楽しませようと思ったのに〜ジャンのオタンコナス」
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「マーブルって何?あなたたちって家族ではないですよね?何かの同好会の集まりですか?」
鈴の不思議そうな顔を見て『待ってました!』とばかりの笑顔でアラムはベラベラと話し始めた。
アラムの話が長いのでまとめると
*ここは「選ばれたモノ」だけが入ることができる未承認島国国家「マーブル」
*半年後の出国試験に合格しないと日本に帰れない
*その間の生活はランドヘルパーのアシスタントとして アラム達とルームシェアをしながら仕事する。生活費は国が保証する
しかし鈴は眠たくなったのか『あ、そうですか...ありがとうございます。ではお休み夢の皆さん』
と言い残して寝てしまった。