ぼくらの就職活動日記

大杉たま

エピソード26(脚本)

ぼくらの就職活動日記

大杉たま

今すぐ読む

ぼくらの就職活動日記
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇島

〇森の中
  鬱蒼としたジャングルの中にヘリコプターが着陸している。
  一茶と瑚白は、その操縦席でディスプレイを操作していた。
藤原一茶「こっちはもうすぐ問題が解ける、そっちはどないや」
中園瑚白「こっちももう少し。紅音、そろそろ飛ぶ」
真田紅音「うん」
  二人の方を振り返る紅音。
  そのとき、茂みからガサガサと物音がした。
中園瑚白「紅音、後ろ!」
真田紅音「・・・っ!」
藤原一茶「くっ!!」
  一茶が咄嗟に銃でゾンビを打ち倒す。
藤原一茶「見張りも満足にできんのかい」
真田紅音「うるさい!」
中園瑚白「乗って」
  瑚白が顔を上げて紅音に呼びかける。
  ヘリコプターの羽がゆっくりと回り始めた。

〇空

〇ヘリコプターの中
真田紅音「ハァ・・・ハァ・・・」
  床に手をついて息を整える紅音に、一茶が手を差し伸べる。
藤原一茶「問題解くのもできん、ゾンビ倒すのもできん、せやのに一番疲れとる」
藤原一茶「なんでや?」
  紅音は一茶の手を振り払った。
中園瑚白「・・・はあ」
中園瑚白「準備して、次のがくる」
  ガタゴトと大きく揺れるヘリコプター。
  機内に機械の音声でアナウンスが響く。
  「ブジ、チャクリクセヨ」

〇空
藤原一茶「次はどこや、どこに問題あんねん」
中園瑚白「背中に問題がある」
中園瑚白「自分のパラシュートのロックを人に解いてもらわなきゃいけないみたい」
  空中をくるくるとまわっている紅音を、イラついた顔で一茶が止める。
藤原一茶「聞いとったか、はよ背中こっち向けや」
真田紅音「うっ・・・」
  紅音は酔って気持ち悪そうな表情である。
藤原一茶「・・・はあ。 瑚白の先に解く、背中こっち向け」
中園瑚白「たぶん落ちるまで五分ぐらいだから、それまでに三問解かないと」
中園瑚白「紅音の問題も同時に解いてく」
  そう言って、瑚白は紅音を自分の方へ無理やり引き寄せた。
藤原一茶「五分て、あのヘリどんな高さから落っことしてくれとんねん」
  一茶と瑚白が問題を解き終えると、パラシュートのロックが解除される音がした。
藤原一茶「よっしゃ、瑚白、俺のもはよ解いて」
  そのとき、突風が吹いて瑚白だけ遠くに飛ばされてしまう。
中園瑚白「くっ」
藤原一茶「なんや」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:エピソード27

成分キーワード

ページTOPへ