ぼくらの就職活動日記

大杉たま

エピソード25(脚本)

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〇一階の廊下
  柿之介がドアの隙間から心配そうにリビングの様子を伺っている。
真田紅音「夕飯ゲットゲットー、部屋で食べよう」

〇高級一戸建て

〇本棚のある部屋
「もう警察に連絡しましょう、これだけ電話してもでないなんて変じゃない!」
「だから落ち着けって、すぐ大事にしようとするな」
真田紅音「ずっと考えてたことがある」
真田紅音「もし自分が急にいなくなったら、父さんと母さんはどんな反応するだろうって」
真田紅音「慌てふためくのか、必死に心当たりをあたるのか、全然イメージが湧かないんだ」
若山柿之介「いなくなってみるだか?」
真田紅音「あ、起きてたの」
若山柿之介「おらに話しかけてると思っただ」
真田紅音「独り言だった」
若山柿之介「明日、おらと一緒におらの村に行っでみるべ?」
真田紅音「柿之介の村、どこにあるんだ」
若山柿之介「山奥だ」
真田紅音「ざっくりしてるな」
若山柿之介「ここに閉じこもってる必要もねぇべ。 外は広くて気持ちいからよー」
真田紅音「・・・・・・」
若山柿之介「やっぱり、父ちゃと母ちゃが好きだべか?」
真田紅音「・・・嫌い、だ」
真田紅音「嫌い、あの人たちは間違えてるから嫌いだ」
若山柿之介「家族の人数だべか? いっつも紅音さのご飯がねえべ」
真田紅音「それも間違えてる。 でも、僕のこと落ちこぼれだと思ってるから」
若山柿之介「それは間違いだべ。大間違いだべ!」
真田紅音「そう、大間違い。 だから、正さないといけない」
若山柿之介「紅音さは、おらが今まであった中で、一番すげえ人だ」
真田紅音「柿之介・・・。ありが──」
若山柿之介「すぴー・・・すぴー・・・」
若山柿之介「えびばでへい、くらっぷゆあへーんず、いえあ、むにゃむにゃ」
真田紅音「・・・はあ」

〇たこ焼き屋(看板無し)
  一茶が自転車を走らせてやってくる。
  自転車の籠には『たこ焼き屋 ごっつ』と書かれた容器を載せている。
藤原一茶「こんな時間に出前頼むやつなんか死んだらええ、頭わいとんねん」
藤原一茶「なに就寝前に高カロリー摂取しよおもてんねん、コンビニでバーゲンダッツでも買うてこいやボケ」

〇マンションの入り口
藤原一茶「絶対、あのマンションのてっぺんに『たこ焼き屋 ごっつ 最上階店』を作ったる」
藤原一茶「もう、全部のマンションに作ったる」
藤原一茶「新しいもの好きの薄っぺらいマダムらから、ぎょうさん諭吉吸い上げたる」
藤原一茶「待っとけや・・・」
  そのとき、一台のリムジンがマンションの前に停車する。
  リムジンの中から出てきたのは瑚白である。
藤原一茶「!」
藤原一茶「あいつ、ホンマもんのお嬢やないか」

〇マンションの入り口
  瑚白はお付きの人に荷物を持ってもらう。
  そのとき、もう一人の人物がリムジンから降りてやってくる。

〇マンションの入り口
藤原一茶「は?」
藤原一茶「なんや、あいつ。 なんで、エリートピアの社員と・・・」

〇本棚のある部屋
  紅音が目を覚ますと、柿之介の姿はない。
  代わりに置手紙が一つ置いてあった。
  「お手紙、ハト吉にてお送りいたします」

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