エピソード1 猫萩鈴の日常(脚本)
〇名門の学校
※注意
この作品は試作版です。自作イラストをシステムで使える様になれば内容を変更する可能性があります。
(事前にキャラクターを知りたい場合はシナリオ版のマーブルライフを読んでください)
お待たせしました次から本編です。
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「退屈だなぁ」
1人で下校している中学生の少女、猫萩鈴はボソッと呟いた。
彼女は北陸地方の名門、コラァーレェ学園の中等部の2年生である。
難関の中学受験に晴れて合格しこの学園に入学したのだが彼女にとってあまりにも期待ハズレだったらしい。
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「この虚しい感じ...何だろう。あんなに学園生活楽しみだったのに思ったよりも普通すぎて...」
気持ちがだんだんと下がるごとに足も徐々に重たくなっていった。
いつもと同じ帰り道で帰っていたのだが
ふと、横を見ると
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「あんな路地裏ってあったっけ?」
〇入り組んだ路地裏
狭い、人がギリギリ入れそうな暗い道があったのだ。
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「(どうせ退屈な毎日を送るぐらいなら今日ぐらい違うことがしたいかも)」
そう思い、彼女は寄り道をすることにした。
路地裏は蜘蛛の巣が張ってあったり、ネズミの死骸があったり人によっては今にも引き返したくなりそうなのだが...
彼女はこの路地裏がどこに繋がっているのか確かめたくなって奥へ、奥へと進んでいった。
〇中東の街
やがて広い道についた。
だが、広い道に着いただけなら良かったのだが
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「え?」
彼女の目の前にはデカい覆面の人間がモゴモゴと泣きながら抵抗している子どもを運んでいる姿だった。
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「(まずい...とりあえず逃げなきゃ)」
逃げようとした矢先、
ガンッ
鈍い音が頭に響いた。
〇入り組んだ路地裏
鈴の意識が遠のく間
とんでもない外国語が鈴の耳から聴き取れてしまった。
『このままだとランドヘルパーに捕まってしまうからとっとと逃げよう 』
『この中学生のガキの内臓も高く売れるから大事に運べ』
猫萩 鈴(ネコハギ スズ)「(あぁ、どうしてこんなことになったんだろう。私は退屈していただけなのに)」
彼女の意識は静かに飛んでしまった。
エピソード2 人身売買の行方に続く