#2(仮)

kaiko

#2(脚本)

#2(仮)

kaiko

今すぐ読む

#2(仮)
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇立ち飲み屋
  第2話
  
  これまでのお話し──
  ひょんなことから
  「過去」にタイムリープしたものの、
  「今」に戻ってこれずにいるミッチ──
  彼女がいるのは
  「今」から
  12分前の過去なのであった──
キョウコ「大将! レバ刺しきてませんよっ!!」
  だから!
  レバ刺しは、ダメなの!!
  
  呑みすぎ!
キョウコ「しょーもない大将だね」
ミッチ「お水、もらおか?」
キョウコ「水より、 ミッチ先輩のアレ、 聞きたいっす」
ミッチ「もう、そんな季節か・・・」
キョウコ「クリスマスの前後3日だけ解禁・・・」
マキマキ「解禁日ですよ、先輩!」
ミッチ「しゃーないな コホン・・・」
ミッチ「歌います」
ミッチ「♪ あ〜めはー夜更け過ぎにー 雪へと変ぁわるだろう サイレンナーイ ホ〜リーナーイ」
キョウコ「Woman〜Wの悲劇より〜 薬師丸のメロディで 山下達郎っ!!!」
マキマキ「いよっ! 薬下丸達郎子!」
ミッチ「どうも、 薬下丸達郎子です」
マキマキ「さて、 この歌の主人公、 「きっと君はこない」って なんで悟ってるでしょうか?」
(クイズ!?)
ミッチ「──それは、あれやろ」
ミッチ「24日メシ行こー ゆーて誘って──」
ミッチ「誘われた女子は こう言ったんやろな──」
ミッチ「『行けたら行くわ』」
キョウコ「それ、絶対来ないやつっ!」
マキマキ「でも「来るかも」って 思っちゃったんです 悲劇ですよね〜」
キョウコ「あっ!」
キョウコ「だから、 Wの悲劇で 達郎なんすか!!」
ミッチ「どうも、 薬下丸達郎子です」
マキマキ「Man〜Mの悲劇より〜ですね」
ミッチ(覚えあるわぁ)

〇駅前広場
  24日、メシ行きませんか?
ミッチ(・・・)
ミッチ「!!」
ミッチ(──タイム・・・リープ?)
  やっぱ、ムリっすか?
ミッチ(いきなりの展開・・・困った)
ミッチ「──えっと」
ミッチ「──んー」
ミッチ「行けたら行くわ」
  マジすか!
  うれしいです!
  待ってますね
ミッチ(あかん、 せっかく過去に来たのに 前と同じこと言うてもた)

〇立ち飲み屋
ミッチ「はっ!」
キョウコ「なにっ!?」
マキマキ「ミッチさんは今、 タイムリープしてきたんですよ」
ミッチ「なんでわかんのっ!?」
マキマキ「ごめんなさいっ テキトーに言いましたっ!」
キョウコ「アホみたいなこと言ってないで、 ミッチ先輩のアレ、 聞きたいっす」
ミッチ(また時間巻き戻っとんな)
ミッチ(ん?)
ミッチ(マキマキ・・・ ネックレスしてたっけ?)
ミッチ(また、歴史を変えてしまったのか!?)
マキマキ「・・・」
マキマキ「・・・どうかされました? 先輩」
ミッチ「マキマキさぁ・・・」
ミッチ「・・・」
マキマキ「どうかされました?──」
マキマキ「──先輩?」
ミッチ「──いや、 なんでもない」
キョウコ「もー、 はやくミッチ先輩のアレ、 お願いします!」
キョウコ「Lemon 米津玄師のメロディで 山下達郎っ!!!」
ミッチ(えーっ!? ヨネヅケンシ? 誰や?)

〇神社の本殿
ヨネヅケンシ「ヨネヅケンシです」

〇立ち飲み屋
ミッチ(ウチのイメージ、 合ってるか?)
マキマキ「米津下達師!」
ミッチ(ヨネヅシタって誰ーっ?)
ミッチ「あめは── コホン・・・歌います」
マキマキ「先にトイレ行きます! ちゃんと聞きたいので」
タナカカナタ「ミッチさん!」
キョウコ「びっくりしたっ!」
ミッチ「?」
タナカカナタ「やっぱミッチさんだ 今度、 24日、メシ行きません?」
ミッチ「あー!! タナカカナタ! あの時はゴメン!」
キョウコ「キミがうわさの!」
タナカカナタ「声聞こえたんで、もしかしてって」
ミッチ「すまん」
タナカカナタ「大丈夫っすよ きっと来ないって分かってたんで── 違うな──」
タナカカナタ「──分かるようになった、 ってのが正しいですね」
タナカカナタ「あらためて、 24日、メシ行きません?」
ミッチ「エッ!? うー」
ミッチ「行けたら・・・」
「行く」
タナカカナタ「ですよね! 楽しみに待ってますね!」
タナカカナタ「ジャマして、すいません」
キョウコ「いや、ぜんぜん・・・」
マキマキ「もしかして、 24日の彼、来てました?」
ミッチ「なんで分かんのっ!?」
マキマキ「すいません! テキトーに言いました!」
キョウコ「先輩、 なんか──」
キョウコ「切ねーっす!」
マキマキ「さ、 米津下達師、 聞かせてください!」
キョウコ「切ねーっす! 切ねーっす!!」
ミッチ「切ないから、 歌うかっ!」
「歌いましょう!」
  二度目のタイムリープで
  さらに12分過去に来たミッチは、
  ホントの時間から24分前にいる
ミッチ(12分も24分も、 大して変わらんわい!)
  と、
  とりあえず、
  飲んで歌ってから考えることに
  するのであった──
  
  つづく

次のエピソード:#3

コメント

  • 永遠に12分戻り続けたら、結構過去にいっちゃいそうだ。
    行けたら行くっていうのは、便利な言葉ですよね!ただ、2人での約束の時にその言葉で濁されてるのがとても切ないです。笑

  • 「行けたら」「時間があったら」この答は、もうわかってますよね。
    みんなの会話がテンポよく、ページを前に前に進めることができました。

  • 相変わらずのタイムリープ!笑
    しかも相変わらず読まれる?!
    確かに今までの人生で行けたら行くって言って行った事…なかったなぁ笑

成分キーワード

ページTOPへ