エピソード1 解キ放タレリ(脚本)
〇山中の坂道
────やはり、やるのか?
────やるしかない、今やらなければいつやる?このまま『奴ら』が暴走すれば最悪な事態がより最悪になる
────だからこれを開ける、と
〇古びた神社
────こいつを解き放つ、即ち我々は『こいつ』に殺される。腹を括れ、彼の暴君らを仕留められるのは『こいつ』しかいない
────わかってる。ここに来たというのは、もう死にに来たんだ
────ああ、我らは贄となり、そして暴君暗君の首を取ることを願うばかり。それはあの世でも
────では始めるぞ
〇古びた神社
小さな木箱、それが神社本殿に奉られていた。
厳重に──、
中から開かぬように──、
外からも開かぬように──、
ぼさぼさの荒縄、ボロボロの御符、錆びた釘──、
それらは、箱を奉るというより封印していると言うべきか。
箱からは微量ながら、人間にとっては毒となる瘴気を放っていた。
ガタガタ──、
ビリ、ビリビリ──、
ブチブチ、ブチ──、
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これほどまでの怪物がどこでなぜ生まれたのか、誰がいつどうやって封印したのか、いろんな疑問が生じました。暴君暗君のもとにたどり着くまでに相当な数の人間が犠牲になるんじゃないだろうか。今後の展開が気になります。