In My Dream 〜 続きは夢で 〜

暁愁

エピソード21(脚本)

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暁愁

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〇大学の広場
結城ないと「はぁ・・・はぁ・・・」
  腕時計は12時25分を指している。
結城ないと「参ったな。また怒られちゃう」
結城ないと「うっ・・・」

〇総合病院

〇綺麗な病室
結城和恵「ないと!」
京坂康介「結城さん! 大変だ」
  慌ててナースコールを押す京坂。

〇大学の広場
結城ないと「くっ……。諦めてたまるか」

〇散らかった研究室
  帰り支度をしている根岸。
根岸辰蔵「私は先にあがらせてもらうよ」
結城ないと「はい。お疲れ様でした」
結城ないと「う・・・」
根岸辰蔵「おい。どうした結城君」
結城ないと「・・・すみません。 どうやら、あまり時間がないみたいです」
根岸辰蔵「どういうことだ?」
結城ないと「現実世界の僕は危篤みたいで・・・」
根岸辰蔵「何!?」
結城ないと「日を追うごとに、この世界がかすんできています」
根岸辰蔵「それは、つまり」
結城ないと「はい。 早く、現実世界の僕に薬を投与しないと、この夢を維持できなくなってしまいます」
根岸辰蔵「なぜそれを早く言わん」
  鞄を置き、パソコンを立ち上げる根岸。
結城ないと「教授・・・」
根岸辰蔵「ほら。君は手を動かすんだ」
結城ないと「はい」

〇学食
浅枝まひる「食べないの?」
結城ないと「あまり食欲がなくて」
根岸辰蔵「・・・・・・」
京坂康介「まじすか? じゃあ、その唐揚げ俺にください」
浅枝まひる「ずるい! 私も!」
結城ないと「はは。どうぞ」
根岸辰蔵「・・・・・・」

〇散らかった研究室
根岸辰蔵「うむ。理論はよくわかる」
京坂康介「でも、これだと、薬を投与した現実世界の誰かは犯罪者になっちゃいますよ」
結城ないと「・・・・・・」
根岸辰蔵「それは私がやる」
京坂康介「え、でも」
根岸辰蔵「私が許可したからいいんだ」
京坂康介「いやいや、こっちの教授と現実世界の教授は別人であって」
根岸辰蔵「いいんだ」
根岸辰蔵「向こうの私も同じ考えを持っているに違いないからな」
京坂康介「そんな・・・」
結城ないと「あとは・・・どうやって現実世界の教授に眼球運動を見つけてもらうか」
京坂康介「え? 普通に目覚めればいいんじゃないですか?」
結城ないと「それがそうもいかないみたいなんだ」
京坂康介「どういうことですか?」
結城ないと「現実世界の僕は危篤で、自由に目覚めることができないんだ」
京坂康介「げっ、まじっすか」
根岸辰蔵「目覚めずに現実世界に合図を送る方法か」
結城ないと「はい・・・」
根岸辰蔵「さて、どうしたものか」
京坂康介「いくらなんでもそれは無理なんじゃ・・・」

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