In My Dream 〜 続きは夢で 〜

暁愁

エピソード22(脚本)

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暁愁

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〇名門の学校
  『東欧大学卒業式』

〇大学の広場
根岸辰蔵「ずっと寝ていないのかね」
結城ないと「はい・・・」
結城ないと「今寝てしまうと、この世界を維持できる自信がなくて・・・」
根岸辰蔵「現実世界の私とはまだ交信できていないようだが?」
結城ないと「ええ・・・。 眼球運動を使った合図は常に送っています」
結城ないと「ただ、寝言がうまく作動しているかどうかがわからなくて」
結城ないと「一言くらいなら話せていると思うんですが・・・」
根岸辰蔵「うむ。こればかりは確かめようがない。 引き続き試すしかないな」
結城ないと「・・・はい」
結城ないと「う・・・」
根岸辰蔵「結城君!」
浅枝まひる「ないと!」
京坂康介「結城さん!」
結城ないと「ごめん。ちょっと立ちくらみ」
浅枝まひる「大丈夫? 顔色悪いよ?」
京坂康介「ベンチ行きましょうか?」
結城ないと「大丈夫だから。 ほら、みんなと写真撮っておいで」
浅枝まひる「しっかりしてよね。結婚式は明日なんだから」
京坂康介「・・・・・・」

〇綺麗な病室
結城和恵「先生が、もう目を覚ます見込みはないって」
結城和恵「・・・うう」
根岸辰蔵「そうですか・・・」
京坂康介「・・・・・・」
根岸辰蔵「それは?」
結城和恵「延命治療の同意書です。まだ出していなくて」
結城和恵「私、これをどうしたらいいかわからなくて。うう・・・」
根岸辰蔵「・・・・・・」
結城和恵「ごめんなさい」
結城和恵「根岸さんに、こんなことお話しても仕方ないのに」
根岸辰蔵「いえ、気にしないでください」
結城和恵「女手一つで育てていましたから・・・」
結城和恵「この子・・・根岸さんのことを本当の父親のように慕っていました・・・」
根岸辰蔵「私にとっても結城君は息子同然ですよ」
結城和恵「ありがとうございます。うう・・・」
京坂康介「・・・・・・」
結城和恵「この子・・・」
結城和恵「・・・たまに、笑っているように見えることがあるんです」
京坂康介「え!?」
根岸辰蔵「ん? どうかしたかね?」
京坂康介「い、いえ。なんでもないです」
結城和恵「きっと、何かいい夢でもみてるんじゃないかって」
根岸辰蔵「・・・そうですか」
根岸辰蔵「彼のことですから、夢の中でも研究をしているのかもしれませんね」
京坂康介「・・・・・・」

〇病院の廊下
根岸辰蔵「京坂君」
京坂康介「はい?」
根岸辰蔵「さっきの話、どう思うかね?」
京坂康介「結城さんの延命治療のことですか?」

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