お稲荷様 燈の相談(脚本)
〇女の子の一人部屋
朱織の部屋
巴 朱織(今日は、色々興味深ったな。 あやかしについてもしれたし、あのお仕事の大切さもしれた)
巴 朱織(明日から、バイト頑張ろ!)
〇教室
次の日 教室
クラスメイト1「ねぇ」
巴 朱織「!!」
クラスメイト1「これ、落としたよ?」
巴 朱織「あっ!ありがとう!」
クラスメイト1「・・・」
巴 朱織「?」
クラスメイト1「あっ!ごめんね! 巴さんって、あんまり友達付き合いしない人なのかなぁって思ってたから」
巴 朱織「そうだったの?」
クラスメイト1「普通な感じで安心した」
クラスメイト1「ねぇ、友達にならない?席も近いし。 って、今時こんなふうに言う人いないか!」
巴 朱織「本当・・・? ありがとう!えっと・・・」
三河 沙世「三河 沙世(みかわ さよ)です。 よろしくね、朱織ちゃん」
巴 朱織「よろしく!」
〇学校脇の道
待ち合わせ
安倍 千明「おーい!」
巴 朱織「♪」
安倍 千明「ずいぶんとご機嫌だな! なんか良いことあったのか?」
巴 朱織「友達ができたの!同じクラスで!」
安倍 千明「おっ! さっそくバイト効果か?」
巴 朱織「どうして?」
安倍 千明「だって、あやかしが見えるせいで友達が出来なかったんだろ? あやかしを見える事をプラスに考えれるようになったからかなって」
巴 朱織「確かに! 良いこと言うね♪」
安倍 千明「へへっ!だろ? さっ!行こうぜ」
〇古民家の居間
安倍 晴彦「おかえりなさい。2人とも」
安倍 千明「ただいま!」
安倍 晴彦「今日は、あやかし相談所のみの仕事でいいので、お店が終わるまで待っていてくださいね」
巴 朱織「はい!」
〇古民家の居間
閉店後
安倍 晴彦「相談室の方に依頼主さんが来てくださるので、そちらで待ちましょう」
巴 朱織「はい」
〇広い畳部屋
巴 朱織「今回は、どんな依頼なんですか?」
安倍 晴彦「それが・・・ 物の怪を祓ってほしいと言うものでして、」
巴 朱織「大変そうですね」
〇広い畳部屋
巴 朱織「火の玉が!」
安倍 晴彦「ご到着されたみたいですね、依頼主さんが」
巴 朱織「え?」
お稲荷様の橙「お久しぶりでございます、晴彦さま」
安倍 晴彦「お久しぶりです。橙さん」
巴 朱織(すごく綺麗な方だな・・・)
お稲荷様の橙「おや?こちらの方は?」
巴 朱織「新しいくバイトに入った 巴 朱織です」
お稲荷様の橙「まぁ!私はお稲荷様、つまり妖狐の橙(とう) と申します」
巴 朱織「よろしくお願いします」
安倍 晴彦「それで、今回はどうされたのですか?」
お稲荷様の橙「はい 実は、私達が暮らしている神社のすぐそばにある物の怪が封印されていたのですが、それがいつの間解かれていたのです」
安倍 晴彦「それは・・・!」
お稲荷様の橙「私達一族が昔から確認してずっとその祠を守っていたのですが・・・」
安倍 晴彦「封印されていたのは、どの物の怪ですか?」
お稲荷様の橙「かまいたちです・・・」
安倍 晴彦「それは、厄介ですね・・・」
お稲荷様の橙「はい。あいつの封印が解かれてしまったのは私達の責任です。ですが・・・どうか、どうかお力添えください!」
安倍 晴彦「それは、もちろん。明日は土曜日で「五芒星」も休みですし、朝からお手伝いいたしますよ」
お稲荷様の橙「本当に、申し訳ありません・・・。 では、明日またここにみなさまを迎えにきます。それでは、失礼いたします」
〇広い畳部屋
巴 朱織「あの・・・ どうしてかまいたちは、厄介なんですか?」
安倍 晴彦「かまいたちは、あやかしの子を襲うんです。 だから橙さんの妖狐一族が封印し、守っていたのですが・・・」
安倍 晴彦「橙さんたちに気づかれず、とても強い封印を解いたものも相当な妖力を持っているようですね」
安倍 晴彦「ということで、明日は朝から来ていただいてもよろしいですか? バイトを始めたばかりで朝からとなってしまい申し訳なのですが」
巴 朱織「全然大丈夫です!」
〇古民家の居間
次の日
巴 朱織「おはようございます♪」
安倍 晴彦「ああ、朱織さん おはようございます」
安倍 晴彦「まだ、橙さんが来るまで時間がありますので、こちらをお渡ししますね」
安倍 晴彦「この中に、カフェの制服が入っていますから、着替えてみてください」
巴 朱織「わかりました」
〇古民家の居間
数分後
「あの、着替え終わりました」
巴 朱織「どうでしょうか? 着方、あってますか?」
安倍 晴彦「えぇ とてもお似合いですよ!」
坂口 龍弥「本当だ、かわいいじゃん!」
一ノ瀬 斗亜「すごく似合ってるー! 可愛いねー!」
巴 朱織「ありがとうございます」
安倍 千明「一気に仲間って感じだな! ところで、1人で着付けできるなんてすごいな!」
巴 朱織「おばあちゃんから教えてもらったの あなたも慣れておきなさい、将来着ることになるからって」
安倍 千明「へぇー! そうなんだな」
安倍 晴彦「将来着ることになる・・・・か」
お稲荷様の橙「晴彦さま!」
ついに朱織さんの本格バイト編スタートですね!お稲荷様に鎌鼬と、本格的なあやかし・物の怪のストーリーを期待してしまいます!