愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

第33話 愛天使、失格!③(脚本)

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〇結婚式場前の広場
苗場桜「ねぇ、林檎。どうしたの。 心配、してるわけじゃないけど」
朝陽林檎「もう全部どうでもいいの・・・私なんて、なにをやっても中途半端でダメなんだ」
苗場桜「ちょっと、本当にどうしちゃったのよ。 いつもの、あんたらしくないよ?」
???「おーい、林檎~~」
武笠蘭「・・・ん? この子・・・?」
苗場桜「・・・誰?」
武笠蘭「あたしは、武笠蘭。林檎の友達だよ」
苗場桜「武笠蘭? 蘭・・・林檎の、友達の・・・あっ。オーキッド!」
武笠蘭「お? お子様がそう言うってことは、あなたウェディング・チェリー? 桜ちゃんか! 林檎から聞いてるよ」
苗場桜「お子様言うな! ちゃん付けするな!」

〇黒
メリー(オーキッドまで!)
メリー(奴らはまだ私に気付いていない。 チャンスでメリー)
メリー(この娘を魔霊化させて、愛天使を一網打尽にしてやるでメリー)

〇広い公園
武笠蘭「前回の戦いのあとから、林檎、悩んでるみたいで。昨日は怒らせちゃったし・・・」
苗場桜「怒らせたって、あんた、なにやってるのよ。友達なんでしょ?」
武笠蘭「あたしだって・・・! っていうか、あんたって。桜ちゃんさ、失礼じゃない?」
苗場桜「あら、ごめんあそばせ。武笠先輩。 でっも、愛天使では桜が先輩ですから」
武笠蘭「うわっ。なまいきっ」
苗場桜「年上ってだけで、偉いわけじゃないし」
武笠蘭「なんだって!?」
苗場桜「なによっ」
  蘭と桜がムキになって火花を散らす。
朝陽林檎「・・・・・・」
  しかし、二人は林檎を見ると同時にため息をついた。
苗場桜「なんか、調子狂うな・・・」
武笠蘭「いつもの林檎なら、考えるより先に止めに入るのに」
苗場桜「うんうん」
朝陽林檎「こんな中途半端な私じゃ、2人に何もしてあげられないよ。きっと迷惑だから」
「林檎・・・」

〇広い公園
メリー(油断してる! 今ここでこいつらを一掃すれば、ジュロー様に褒めてもらえるに違いないでメリー)
朝陽林檎「ぅ・・・!?」
武笠蘭「・・・林檎?」
???「喰らうでメリー。羊毛縛り!」
  林檎の手から、桜に向かって羊毛の縄が放たれた。
苗場桜「え? なに・・・?」
武笠蘭「あぶない!」
苗場桜「きゃっ」
  蘭は咄嗟に桜を抱えて、林檎の攻撃を回避した。
苗場桜「あ、ありがとう・・・」
武笠蘭「いいってこと。仲間でしょ」
???「くそっ。不意打ちの好機を逃したでメリー」
武笠蘭「メリーメリーってその口調。どこかで・・・」
武笠蘭「はっ! まさか、あの時の魔霊」
メリー「ご名答でメリー。この娘の身体はもう、私のものでメリー!」
苗場桜「それは林檎の身体! あんたなんかにあげるわけないでしょ。離れなさい!」

〇水玉2
武笠蘭「マニフェスティション・オブ・エモーション・エンジェル・オーキッド!」
苗場桜「マニフェスティション・オブ・フェイスフル・エンジェル・チェリー!」

〇水玉2
「お色直し! ア・ブライズ・チェンジ・オブ・コスチューム!」

〇広い公園
オーキッド「人の心を惑わす魔霊め」
チェリー「林檎を返してもらうんだから!」
メリー「おっと。この身体は、この娘の物。 私を攻撃すれば、この娘が傷つく」
メリー「お前たちは攻撃できないでメリー」
オーキッド「なんだって!」
チェリー「卑怯なやつ!」
メリー「もっとも今の私は、奪った愛天使のパワーで無敵メリー!」
チェリー「きゃあっ」
オーキッド「く・・・本当にパワーがあがってる」
メリー「この娘は愛天使の力をあわせもつ強力な魔霊となったのでメリー」
チェリー「林檎が魔霊になっただって!?」
オーキッド「林檎は、お前なんかに負けない。 目を覚ませ、林檎~~ッ!」
朝陽林檎「中途半端で、役立たずの私なんかじゃ、無理だよ・・・絶対」
メリー「なに・・・? この娘、まだ意識が」
チェリー「林檎!? そんなことないよ」
メリー「うるさい、黙るでメリー!」
チェリー「あぅっ!?」
オーキッド「林檎、諦めるなよ!」
メリー「無駄でメリー」
オーキッド「うわぁっ!」
  メリーの攻撃を受けて、地面に倒れる愛天使たち。
朝陽林檎「う・・・蘭、桜ちゃん・・・逃げて」
チェリー「いやだ・・・そんなの、絶対!」
オーキッド「あたしは、諦めない!」
朝陽林檎「なんで・・・。私に、そんな価値ないよ・・・私なんて放っておいてよ」
メリー「そうだ。お前はただの不完全で無力な小娘。完全に魔霊になるでメリー!」
朝陽林檎「ううう・・・うわぁああああっ!」
オーキッド「林檎!?」
チェリー「林檎!」
メリー「愛天使の力は全て私のものでメリー」
チェリー「嘘・・・嘘でしょ!?」
メリー「とどめを刺してやるでメリー」
オーキッド「林檎・・・林檎に価値がないなんて嘘だよ。そんな奴に騙されないで!」
チェリー「そうだよ。あんたがいてくれたからパパとママも、私も救われたの」
オーキッド「林檎はいつだってあたしのこと助けてくれた。今までだって、たくさんの人を助けてきたじゃないか」
チェリー「それを、こんな奴に、こんなふうに踏みにじられて。私は嫌だよっ」
オーキッド「だから戻ってきてよ、林檎!」
メリー「何を言っても無駄メリー!」
  メリーは羊毛を飛ばしてチェリーとオーキッドを縛り上げる。
オーキッド「しまった!」
チェリー「きゃあっ」
メリー「じわじわ、確実に絞め殺す」
オーキッド「うぐ・・・ぅうぅっ」
チェリー「あぐ、うぅうっ」
メリー「ははは。他愛ない、痛いか? 苦しいか? そのまま死んでいくでメリー」
オーキッド「ぐ・・・うぅ・・・り、林檎・・・」
チェリー「り・・・林檎~~~」
  「ヤメ・・・テ・・・」
メリー「!? この状態でまだ意識が」
  「フタリ、ヲ・・・放シ・・・テ!」

〇白
メリー「な、なにっ!?」
朝陽林檎「マニフェスティション・ラブリィ・エンジェル・アップル!」

〇広い公園
メリー「そんな、馬鹿な・・・」

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次のエピソード:第34話 天使たちの距離①

コメント

  • 結構面白かったです

  • 僭越ながら、いいストーリーが、展開はちょと早いと思います。

    これは私の個人的な意見です。もし林檎は悪神になって、バベルンと一緒に愛天使の敵になる。そして最後は洗脳が解けて、二人は愛天使の側に戻ります…とか

    勝手にこと言ってごめんなさい、失礼があったらお許しください。

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