SNSの考察をしすぎてドツボにハマる女

資源三世

SNS現代病(脚本)

SNSの考察をしすぎてドツボにハマる女

資源三世

今すぐ読む

SNSの考察をしすぎてドツボにハマる女
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇綺麗な図書館
媛「やった! 私の投稿にいいねがついてる」
千里「あの脚色しすぎの恐怖体験談で? いやいや、ありえないって。私だって一度も貰ったことないんだよ」
媛「えぇ? なら私が一歩リード? おっっとぉ、フォローももらってるじゃん。これはこれは、二歩も三歩も進んじゃったかな?」
千里「いやいや、まさか。私なんて友達にすらフォローされてないんだよ? 見ず知らずのフォロワーがつくなんて、都市伝説でしょ?」
媛「ちーのSNS事情が悲惨すぎて、現実を見失ってない? 私のは本物だよ、ほら!」
千里「はいはい。いいねが1、フォロワーが1・・・ え?」
媛「ね? 嘘じゃないでしょ?」
千里「これはまさか同情? いや、ネットは血も涙もない利己主義の世界。そんなことするわけない」
媛「さりげなく、私にもネットにも失礼なこと言わないでよ」
千里「そうだ、聞いたことある。いいねは返さなきゃ失礼だって。だから媛に送ったのは、自分に送ってもらうため。これなら辻褄があう!」
媛「あうか! あと、私のいいねに、めっちゃ失礼なこと言うな!」
千里「いやいや、つい真相を暴きたくなっちゃって」
媛「私のフォロワーは犯罪者か何か?」
千里「そうか、それだ! 犯人が媛をフォローしたのは、自分のフォロワーを増やす為」
千里「フォローされたらフォローを返したくなる、返報性の心理を利用してフォロワーを増やしたかったんだ」
媛「本当に犯人にするな!」
媛「そもそも相互フォロー増やしてどうするのさ?」
千里「フォローされたら、自分は切って、さもフォロワーが多いフリしてるんだよ。私も経験がある。そう、きっと今回もその線が濃厚だ」
媛(自分の悲惨な経験に、私を巻き込まないでほしいんだけど)
千里「きっと犯人はSNSの闇が生み出したモンスター・・・なのかもね」
媛「なんでSNSの投稿一つでそこまで考えられるのさ」
千里「まさかと、もしやは、現実と背中合わせだからね」
媛「あ、このいいねとフォロー、ちーのだ。いけね、フォローし忘れてた」
媛「あっ! で、でも、ちーはお返しのいいねも、フォローもいらないんだっけ?」
千里「いや、いる! 欲しい! 私だって、いいねとフォローが欲しい」
千里「私にもいいねしてよぉー!」
媛「ごめーん」

コメント

  • いいねとフォローだけで千里に犯人扱いされてモンスターよばわりまでされるとは。いいねやフォローをもらうことが投稿の目的になってしまっている本末転倒の人も多そう。当分の間、SNS病のワクチンや特効薬は期待できそうにないですね。

  • SNSこういう部分って確かにありますよね!!
    SNS・・・私、ハマると本当にズッポリハマってしまうので本当にこわやこわやです・・・(もう手遅れかもしれませんが)
    元はホラーなんですね!?気になりました!

    ところで、プロフィールのお言葉が私のツボにハマりました!Tapライターに転生っていいですね!

ページTOPへ