〇オフィスのフロア
　　某オフィス内
小鳥遊（たかなし）課長「皆さん，おはようございます」
小鳥遊（たかなし）課長「経理課にようこそ」
小鳥遊（たかなし）課長「私がこの課を取り仕切る，課長の小鳥遊です」
小鳥遊（たかなし）課長「今年の新入社員は全員で９名──」
小鳥遊（たかなし）課長「これから皆さんには，このオフィスで働いていただきます」
小鳥遊（たかなし）課長「それではこれより、社内の基本ルールの説明を行います」
小鳥遊（たかなし）課長「まずは，皆さんが首から下げている社員証をご覧ください」
小鳥遊（たかなし）課長「それは、皆さんが我が社の社員であることを証明するとともに──」
小鳥遊（たかなし）課長「タイムカードの機能も搭載されています」
小鳥遊（たかなし）課長「皆さんは，毎朝８時30分までに社員証をゲートに通し，出社を完了させてください」
小鳥遊（たかなし）課長「もし，８時30分までにゲートを通せなかった場合は遅刻と判定され，警告が加算されます」
小鳥遊（たかなし）課長「そして，夕方17時30分以降にもう一度タイムカードを通し、退社を完了してください」
小鳥遊（たかなし）課長「退社を完了せずに帰宅した場合も，警告の対象となります」
小鳥遊（たかなし）課長「ただし，所属長の許可を取ることによって，残業を申請することができます」
小鳥遊（たかなし）課長「残業を申請していれば，17時30分以降の退社でも警告の対象とはなりません」
小鳥遊（たかなし）課長「警告５回以上で懲戒処分の対象となり──」
小鳥遊（たかなし）課長「違反性に応じて，訓告や減給，出勤停止等の処分が与えられます」
小鳥遊（たかなし）課長「また，12時から13時までの１時間は昼休憩となります」
小鳥遊（たかなし）課長「昼休憩中は、皆さんに業務から離れる権利が与えられます」
小鳥遊（たかなし）課長「休憩時間内はあらゆる行動が認められ，社外に出ることも可能です」
小鳥遊（たかなし）課長「状況に応じて自由に活用してください」
小鳥遊（たかなし）課長「続いて，業務に関する説明を行います」
小鳥遊（たかなし）課長「皆さん，デスクをご覧ください──」
小鳥遊（たかなし）課長「皆さんには，そちらのPCを使って各種データの会計処理を行っていただきます」
小鳥遊（たかなし）課長「そして、業務は３人１組のチームにて行っていただきます」
小鳥遊（たかなし）課長「では早速，チームを発表いたします──」
小鳥遊（たかなし）課長「Aチーム、山本さん、坂下さん、田中さん」
小鳥遊（たかなし）課長「Bチーム、安倍さん、金子さん、永井さん」
小鳥遊（たかなし）課長「最後にCチーム，鈴木さん、渡辺さん、吉岡さん」
小鳥遊（たかなし）課長「以上がチームの振り分けです」
小鳥遊（たかなし）課長「３人で協働し，より早く，より正確な業務遂行を目指してください」
小鳥遊（たかなし）課長「最後にこちらをご覧ください」
小鳥遊（たかなし）課長「年間で最も高成績を収めたチームには──」
小鳥遊（たかなし）課長「特別ボーナスとして30万円が支給されます」
小鳥遊（たかなし）課長「さらに，そのチーム内で最も警告と残業が少なかった者には──」
小鳥遊（たかなし）課長「追加で10万円のボーナスが支給されます」
小鳥遊（たかなし）課長「言い忘れておりましたが，社内での迷惑行為や業務の遅延行為の一切を禁止します」
小鳥遊（たかなし）課長「これらに該当する行為を行なった場合は，即懲戒処分となりますのでご注意ください」
小鳥遊（たかなし）課長「皆さんの，健全で聡明な業務を期待します」
小鳥遊（たかなし）課長「説明は以上です」
小鳥遊（たかなし）課長「それでは──」
小鳥遊（たかなし）課長「業務開始です」