花。~オレにだけ見える花を咲かせている女の子がいました~

いとはと

[6-1](脚本)

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〇黒

〇保健室

〇保健室
保健医「喜多川くん!」
保健医「も~何やってるの、あなた!」
保健医「戻ってみたら誰もいないし、戻ってきたと思ったら鼻血だけじゃなくなってるし!」
平良 (たいら)「・・・すみません」
知史 (さとし)「あ~先生、人助けしたことだし、勘弁してやって?」
知史 (さとし)「鼻血も今回は名誉の負傷みたいなもんだし」
凛 (りん)「私のせいなんです」
平良 (たいら)「違うよ、あれは・・・オレが引っ張り上げられなかったから」
凛 (りん)「でも落ちたのは私が・・・」
保健医「はいはい」
保健医「あなた達が仲良しなのは分かったから、診させてくれる?」

〇黒

〇保健室
保健医「後頭部にたんこぶ、」
保健医「背中に打撲、」
保健医「足もひねってるし、」
保健医「あちこちにかすり傷もあるわね」
保健医「たんこぶは冷やしてるし、背中と足にはシップ、かすり傷は消毒したし・・・」
保健医「喜多川くんは、ひとまずこれでよし」
保健医「鼻血はもう大丈夫そうね?」
平良 (たいら)「はい、ありがとうございます」
保健医「まったく・・・ここに来た時はよかったのに、結局体操着が汚れたわね」
平良 (たいら)「・・・すみません」
保健医「面倒なのは喜多川くんのお母さん」
知史 (さとし)「血って落とすの大変ですよね~」
保健医「もう乾いちゃってるしねえ」
保健医「─── で、里見さんの方は・・・」
保健医「・・・37.9度」
保健医「よくここまでもったわねえ」
保健医「上がってきたのかもしれないけど」
保健医「まあこういう体感は個人差があるし・・・でも、さすがに自覚症状あったでしょ?」
凛 (りん)「ちょっと・・・今朝から少し、だるいとは思っていたんですけど・・・」
???「はるかの風邪がうつったのかも」
???「あの子、今日それで休んでるし・・・」
保健医「じゃあ、あなたも気をつけないとね」
???「はーい」
保健医「里見さん、家はどこ?遠い?」
凛 (りん)「自転車で・・・」
保健医「じゃあ、ダメね おうちの人っているかな?」
凛 (りん)「あ、はい。お母さんが多分」
保健医「お母さんは車運転出来る?」
凛 (りん)「はい」
保健医「じゃあ、連絡するわね 迎えに来てもらわないと」
保健医「私が連絡しちゃっていい?」
凛 (りん)「はい、お願いします」
保健医「あ、里見さんの荷物、まとめて持ってきてくれないかな」
???「はい」
???「適当にやっちゃうけど、いい?」
凛 (りん)「うん」
凛 (りん)「ごめんね、ありがとう」
???「どういたしまして」
保健医「さて、と」
保健医「─── で、喜多川くん」
平良 (たいら)「はい」
保健医「頭打ってるから、病院に行って念の為に検査してもらった方がいいかも・・・」
保健医「このあと早退して行く? 幸い近くに病院もあるしね」
平良 (たいら)「自分としては、大丈夫だと思いますけど」
保健医「ん~でも何かあってからじゃあ困るし、行った方が・・・」
保健医「あ、一緒に行こうか?」
保健医「と、その前にひとりで帰れそう?」
平良 (たいら)「全部ひとりで大丈夫です、はい」
保健医「・・・そう?」
保健医「分かった」
保健医「でも病院には必ず行って、ちゃんと報告にも来てね」
平良 (たいら)「・・・分かりました」
知史 (さとし)「先生、オレが監視しとくよ」
知史 (さとし)「行かなかったらチクリに来るから」
保健医「よろしく~」
平良 (たいら)「・・・・・・」
保健医「あ、滝下(たきした)くんも喜多川くんの制服や荷物、持って来てくれるかな」
知史 (さとし)「いいですよ」
保健医「じゃあ私は電話電話・・・」
平良 (たいら)「・・・悪い、頼む」
知史 (さとし)「・・・・・・」
平良 (たいら)「知史?」
知史 (さとし)「・・・このチャンス、活かせよ」
平良 (たいら)「!」

〇黒

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