レッツ!乙女ゲー

蚊ネコ

❶レッツ!乙女ゲーム(脚本)

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〇アイボリー

〇可愛い部屋
橘夢子「さぁさぁ私のお部屋へようこそ星野くん! どうぞどうぞ、このソファへお座りくださいなっ♪」
星野優斗「・・・・・・・・・」
橘夢子「星野くん?」
星野優斗「・・・・・・あ、はっ、はいっ、 それではしっ、し、失礼します・・・ 夢子先輩っ・・・・・・」
橘夢子「ん? 緊張してるのかな? せっかくなんだし、もう少し、 近付いてくれてもいいんだよ・・・?」
橘夢子「星野くん?」
星野優斗「へっあっはっ、 はいっ・・・・・・!!」
橘夢子「ふふふっ」
橘夢子「それで、ね、星野くん・・・」
星野優斗「・・・はい・・・」
橘夢子「私、実は早速、これから星野くんと、 やり、たい、こと、が、 ある、のだけれど・・・」
星野優斗「えっな、な、な、なななんでしょう?? 今、から、何、を、やりっ・・・・・・」
星野優斗「い、いたしましょうか?!?」
橘夢子「ゲーム!!!!!」
星野優斗「ハイ!!!!!!」
星野優斗「・・・あ、はい・・・? あっ、ゲーム?」
橘夢子「・・・・・・」
橘夢子「拝啓、一生のお願い星野くん様。 私は今からとあるゲームをプレイする のですが、」
橘夢子「星野くんにはぜひ、その補佐を 務めて欲しいのでございましけり かしこかしこ・・・・・・」
星野優斗「あ、えっと・・・ ゲ、ゲーム・・・の、補佐・・・?」
橘夢子「さようで・・・」
星野優斗「あっ・・・あぁ! 任せてください先輩っ! 僕、多分、ゲームなら結構得意な方です!」
橘夢子「じゃあ、演技は?」
星野優斗「えっ」
橘夢子「演技も得意だと言ってくれ お願いだ星野くんっ!!」
星野優斗「や、演技ってなんで・・・? 先輩ちょっと待って・・・ えっと、何ゲー?」
星野優斗「今から僕らは、何ゲームをするんでしょうか?」
橘夢子「乙女ゲーです」
星野優斗「・・・あ、あー、えっと、音ゲー?」
星野優斗「自分、リズム感ならわりと自信あります!!」
橘夢子「違います、乙女ゲームです」
星野優斗「えっ」
橘夢子「“ウキラブときめき♡シャイニー学園~2ndシーズン~”です」
  今私が圧倒的に推してる神乙女ゲーなんだけど、
  公式運営が超美麗イラストに制作費を使いすぎて、
  キャラクターのボイス実装が予算的に
  未だ追いついてないのです。つまり、
  このゲームをプレイするにあたって、
  星野くんにはぜひ私の推しキャラ、
  星風悠貴くんのCVをお願いしたくそうろう・・・
星野優斗「いや、待って待って、 急にマシンガントーク怖い怖い・・・ 言ってる意味もわかんない怖い・・・」
橘夢子「お願い! 星野くん!!」
橘夢子「私、あの日君に声をかけられた瞬間から・・・」
橘夢子「もし星風悠貴くんに、身近でCV依頼 するなら、貴方しかいないって! ずっとそう思ってたの!!」
星野優斗「・・・え・・・夢子先輩・・・ それって、つまり・・・」
星野優斗「もしかして、あの日先輩が僕の告白へすぐにOKを出してくれたのって・・・」
橘夢子「ハイハイハイこれですこれ!!」
橘夢子「この美麗ジャケットの下段右端にいる、 睫毛の長い青髪ウルフ男子が 星風悠貴くんです!」
橘夢子「貴方の声がピッタリなんです!! どうぞ、CVよろしくお願いいたし たてまつる星野くん!!」
星野優斗「うっ・・・うぅっ・・・ つまり、先輩にとって僕の存在は・・・ コイツの・・・」
橘夢子「星風悠貴くん!!」
星野優斗「ほ・・・星風悠貴くんの、 二の次だったってことですよね・・・?」
橘夢子「ね、私、星野くんとなら・・・」
橘夢子「めちゃくちゃ臨場感のある乙女ゲーム 体験が出来るんじゃないかって、 昨日からね、すっごくワクワクしてたの!」
橘夢子「だからだから、ね? 私達で、このゲームを順調に攻略していってさ・・・」
橘夢子「それで、ゲームの攻略通りに・・・ もしもチューまでいけたりなんてしたら、 私達も・・・」
星野優斗「・・・私達・・・も・・・?」
橘夢子「同じこと、しよ? その場で、チューしよ? ね? 星野くんっ」
星野優斗「はいっっ!! 早速ゲームを始めましょう先輩!!」
橘夢子「はい起動〜っ」

〇アイボリー

〇名門の学校

〇名門の学校
橘夢子「キャッキャッ早速始まっちゃったね星野くんっわくわくわくわくっ」
星野優斗「・・・先輩、なんか、 目キラキラしてますね・・・ いかにも夢見る女の子って感じだ・・・」
橘夢子「そうかな? まぁ・・・」
  こちとら幼い頃から“現実にあてられたらメンタルズタボロにされるだけだぞ”、
  “夢や幻想や妄想を抱きながら上手く凌げよ”と、
  両親から口酸っぱく言われて育ってきましたので・・・
星野優斗「す、少し特殊な家庭環境だったんですかね・・・・・・」
橘夢子「でも、星野くんに出会って、 現実も悪いものじゃないのかもって、 最近は思えるようになってきたんだ」
星野優斗「・・・えっ・・・」
橘夢子「だからこそ、今からどんなに素敵な 理想の星風悠貴くんに会えるんだろう って、すっごくワクワクするの」
橘夢子「楽しみだなぁ~っっ」
橘夢子「星野くん?」
星野優斗「あっ、は・・・はい!! 僕、先輩の理想の男、最後までしっかり、 演じ切ってみせます!! 頑張ります!!」
橘夢子「ふふっ。いい意気込みだありがとう!」
橘夢子「さてさて、攻略対象に星風悠貴くんを選択っと・・・・・・」
橘夢子「はいっ! よし! ゲームスタートォ!!」
  ▶︎▶︎START

〇アイボリー

次のエピソード:❷爆裂!乙女ゲーム

コメント

  • この設定、楽しいですねー!
    それ以上に、夢子先輩、急にスイッチが入るところ、自分の関心の強いモノに対してだけ早口でまくし立てるところ、まごうことなきオタですね。行動パターンがリアルすぎますw

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