エピソード32(脚本)
〇体育館の中
ナナシ(このゲーム最大の特徴は、全てのカードを取らずとも、ゲームを終わらせられることにある)
ナナシ(終了条件が『タイマーに残りがある状態で全てのカードがなくなること』)
ナナシ(つまり、タイマーが1分を着ると同時に エース以外の全てのカードが消えるが、)
ナナシ(その時4枚のエースが全て取られていればその時点でゲーム終了となる)
ナナシ(このゲームのキモは3以下の数字をどのタイミングで取るかにある)
ナナシ(だから、”イカサマは最低限でいい”)
ナナシ(一枚目をめくり、二枚目をめくる手に 全員が注目したところで)
ナナシ(3以下の数字のカードを、 隣のカードと入れ替える)
ナナシ(取り敢えず、これでいいはずだ)
ハンカ(このゲームのキモは、自分以外にどのカードを引かせるかにある)
ハンカ(めくるカードが一枚しか見えず、連続でカードがめくれないこのルールでは)
ハンカ(味方にもどんどん引いてもらって少しでもリフルの取り分を少なくする)
ハンカ(だから、私は”目印”を作る)
ハンカ(味方と目を合わせた後、 タイマーに目線を送る)
ハンカ(その後、秒数がカードの数字と 重なった時に指を離す)
ハンカ(5であれば『11:43』 9であれば『11:39』 12であれば『11:12』)
ハンカ(この対応は、間違っていない)
ハンカ(その、はずだが)
ハコ(このゲームで私がやるべきは、 『妨害』だ)
ハコ(順番的に私の選んだカードが 一番リフルさんの記憶に残る)
ハコ(二枚のカードを重ねて取り、 下のカードだけめくって見せる)
ハコ(二枚目をめくるときに一枚目に重なったカードを)
ハコ(下に落とす)
ハコ(私は私にできることをやる)
ハコ(けど)
ハコ(リフルさんのこの余裕は何)
リフル(何だコイツら、 イカサマに躊躇がなさすぎだろ)
リフル(もっとシンプルに楽しめばいいのに)
〇結婚式場のレストラン
外徳「お前ら、味はどうだった?」
「美味!!」
マクロ「でも、ちょくちょく美味しくないのもありましたね」
カナール「あぁ、確かになぁ」
マクロ「『ヒラメの地獄ソース漬け』とか」
カナール「あぁ? ソレは美味かっただろ」
カナール「『下町風肉肉じゃが』の方がありえねぇ」
マクロ「えーあれは優しいおふくろの味って感じで 超美味しかったじゃないですか」
マクロ「お肉もたくさんでしたし」
カナール「肉が安っぽくて、脆いゴムみたいだった」
マクロ「舌バカ」
カナール「なんか言ったかテメェ!?」
外徳「落ち着け、これがここの料理の特徴だ」
マクロ「どう言うことですか?」
外徳「『武器庫』コミュニティは 三つの武器倉庫を三人のツクモ神が 管理している」
外徳「そして三人それぞれ、人を選ぶ基準が違う」
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