エピソード2 みんなお腹がすいている(脚本)
〇けもの道
上司さん「ハアハア」
井戸から出現した化け物に
追われた上司さんは
森の中で道に迷っていました
上司さん「ここは何処でしょうね ああ、お腹もすいてきましたよ」
森は静まり返っています
上司さん「誰かいませんかーー!」
上司さん「誰かー!」
「いるさっ ここにひとりな!!」
上司さん「え、誰です?」
部下ちゃん「サンタクロースさ」
森の中から部下ちゃんが
出てきました
が、どういう訳か下着姿だったのです
上司さん「部下ちゃん! 何ですかその恰好は」
部下ちゃん「下着です(キリッ)」
上司さん「見ればわかります だからなんで下着姿なんですか!」
部下ちゃん「はい 一枚づつ服を脱いでは 投げ捨ててきたからです」
上司さん「・・・・・・(訳が分からない)」
あまりに会話が成立しないので
上司さんは追及をやめてしまいました
上司さん「はあ、そうですか ところで何か食べものを・・・ もって無いですよね」
部下ちゃん「持って無いでーす でも 食べられるものなら有りまーす」
上司さん「どういう意味ですか?」
部下ちゃん「食べられるもの (可能)→✖」
部下ちゃん「食べられるもの (受動)→〇」
上司さん「は?」
部下ちゃん「あ、食べる方が来ましたね」
くまさん「ガウッ!」
森の奥から
一頭のクマが飛び出してきました
上司さん「ええ――!」
部下ちゃん「クマから逃げるときは 身につけているものを 一つずつ投げるんです」
部下ちゃん「そーするとクマは 「なんだこれ?」と足をとめるので その間に逃げるんですよ」
上司さん「そんなトリビアに 何の意味が?」
部下ちゃん「つまり あたしはもう脱げないので 上司さんが脱いでくださーい」
上司さん「はあ?」
部下ちゃん「ぼやぼやしていると 食べられちゃいまーす」
くまさん「ガウッ ガウッ」
是非もなく
上司さんは着ているものを
脱ぎながら逃げ回ることに
なりました
上司さん「ハアハア 何とか逃げきれました」
部下ちゃん「いやー クマったクマったですね」
上司さんは思いました
「定年退職まで後5年
そこまで命がもつのでしょうか?」
おしまい
なんかこのお話癖になりますね
部下ちゃんの食べられるの言葉遊び、良いですね
くまったくまったには
困ってるのは上司のセリフだよ、と言いそうになりました😂
部下ちゃん、まさかの下着姿の登場!
何だか、上司さんの気の毒な姿を見ながら大笑いするという、とても残酷な読者になり果ててしまいましたw