【64話】演劇部(脚本)
〇舞台袖
ウィスパー「あ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ・・・」
メア「恥ずかしがらずに もっと大きな声で頑張って」
ウィスパー「大勢の方に見られていると思うと 恥ずかしくて・・・」
メア「たった二人ですよ」
ウィスパー「でも、恥ずかしくて・・・」
リル「では、私だけを見つめてください」
ウィスパー「それだと、もっと恥ずかしさが──」
メア「舞台に立てば もっと大勢の人達の注目を浴びます」
メア「今の内に慣れましょう」
メア「ウィスパー先輩」
ウィスパー「演劇部に待望の 後輩が入ってくれたんですもんね」
ウィスパー「この身が滅びる覚悟で── が、頑張ります」
メア「先輩、気負い過ぎですよ」
リル「私も先輩を粉骨砕身する覚悟で挑みます!!」
リル「人付き合いが苦手な者同士 共に成長していきましょう」
ウィスパー「不束者ですが、宜しくお願いします」
リル「先輩、ファイト!!」