アングラ☆リーガル

杜若ゆうき

エピソード10(脚本)

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〇開けた交差点
松山紫苑「でも、話題づくりってどんなだろう?」
大野菜々美「まぁ、投票一位のうちらの為だもん、きっとすっごいお金かけてド派手な演出とかするんじゃない?」
大野菜々美「ハワイロケとか!」
松山紫苑「え? でも打ち合わせ直後に撮影始まるんでしょ?」
大野菜々美「まぁ、全部海でもつまらないしさ、部屋の中でも撮るしってかんじなんじゃないの?」
松山紫苑「ハワイで、ヤシの実ブラとかだったらどうしよう・・・」
大野菜々美「え? 菜々美は貝殻までいけますけど!」
松山紫苑「え!? あれ結構露出度高いよ!?」
大野菜々美「ヌードの手前までならどんな過激な衣装でもいける、手前ならね!」

〇デザイナーズマンション

〇撮影スタジオ
カリスマカメラマン「いいねいいね~。 ハイ横向いて! いいね~!」
カリスマカメラマン「じゃあ、次は全部脱いじゃおっか!」
松山紫苑「えっ!?」
大野菜々美「はっ? ちょっとそれはないです! ねぇ、社長?」
蛇淵雅子「・・・・・・」
「・・・社長?」
蛇淵雅子「・・・いいじゃない! それでいきましょう!」
北澤瑛士「ええっ?」
大野菜々美「エッ? いや、アイドル脱いじゃダメでしょ。 おかしいから」
蛇淵雅子「二人だから出来るのよ。 今までに無いアイドル!」
蛇淵雅子「貴女達だからこそチャレンジしてみようって私も思えた」
北澤瑛士「あの、前は何かで隠すんですよね?」
蛇淵雅子「そんなのつまらないわ」
松山紫苑「ええええ!?」
蛇淵雅子「菜々美、売れる為なら何でもやるって言ったわよね?」
大野菜々美「言ったけど・・・」
蛇淵雅子「ならしっかり守ってもらわないと。 大丈夫、出すのは胸だけよ」
松山紫苑「いや、無理です!」
蛇淵雅子「ダメよ、もう決めたんだから。 私の顔を潰す気?」
大野菜々美「でも・・・」
北澤瑛士「でも社長!! いきなりそんなの」
蛇淵雅子「うるさい! お前が私に口答えするなんて十億年早い!!」
北澤瑛士「でも、これだけは言わせてください!」
北澤瑛士「最近の社長は儲ける事しか考えてないです! こんなの、アイドルじゃない!」
北澤瑛士「もうやめましょう。 彼女達、嫌がってるじゃないですか!」
蛇淵雅子「路頭にさまよってたあんたを助けてあげたのは誰? 恩を忘れたの!?」
北澤瑛士「・・・・・・」
蛇淵雅子「俳優になるって故郷捨てて飛び出して、悪徳事務所に騙されて借金つくってさ、それ全部返したの、だぁれ?」
大野菜々美「なにそれ?」
北澤瑛士「社長です、すいません・・・」
蛇淵雅子「わかればいいんだよ」
北澤瑛士「・・・・・・」
松山紫苑「でも、そもそも私は同意してません!」
松山紫苑「菜々美だって本当はしてないのでは? そうだ、社長、契約書を見せてくれませんか?」
蛇淵雅子「そんなのすぐには出ないわ」
松山紫苑「じゃあ、次事務所に行く時までにご準備ください」
松山紫苑「契約内容に納得出来兼ねますので、今日のところは帰らせて頂きます!」
蛇淵雅子「は? そんなこと言う子、今まで居なかったわよ!」
松山紫苑「『今まで?』では、つまり常習的にこのような契約外である可能性の高い内容の仕事をさせていたということですか?」
蛇淵雅子「は? 何を言い出すの?」
松山紫苑「北澤さん、何かご存知ではないですか?」

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