さよならの時 +1(脚本)
〇海岸の岩場
〇海辺
僕らはいつも岬でたわいもない話しをしていた「あそこに見える大きな岩があるよね。あれは、天女岩という名前は知っているよね」
〇海辺
「昔、ここが漁師村だった頃、その年は天候が荒れて漁が長くできなかった日が続いて漁ができなくて大変困っていたらしいよ」
陽葵「うん」
〇海辺
僕「その時に、若い娘がこの岬で神様に、どうか海が静かになって漁に出られますようにと、自慢の長い髪を切って捧げたのだよ」
陽葵「うん」
〇海辺
僕「そして、その岩で天女が美しい声で歌を歌うと、空は晴れ渡り、波は穏やかになったんだ」
陽葵「うん」