太陽が水平線に近づくと、朱色ばかりでなく、青や紫の色が混じった幻想的な空間が広がる。目に焼き付くほどの朱色の光の中の薄く流れる光線とのコンチェルト。光の煌めきだけではなく、潮の柔らかな香りも心地よい。この波打ち際でいつも僕は君を待っていた。君と交わした約束したことを。3年後、この岬で会おうね、と言っていなくなった陽葵。当時、辛い思いをしていた陽葵なのに、それでも僕の歪んだ心を思ってくれた陽葵。
連載中最新 :さよならの時 +1
2023.03.06 最終更新
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