ようこそ芸術的美容部へ

隍沸喰(隍沸かゆ/おかゆ喰)

2話(1/7)部活動申請書(脚本)

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〇モールの休憩所
  葉山くん
  顔を隠していたのか?
  人間離れした美しい瞳
  ・・・色々事情がありそうだけど
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(え・・・)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(先輩 今なんて)
  見たことないくらい
  美しい顔立ちだった
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(・・・ま まさか・・・)
  顔見られたあああああああああああ!?
  そう・・・・俺は美しい
  なぜなら俺が
  ブサイクだからだ!
  ブサイクすぎて誰もが二度見じゃおさまらない
  ついてこられては攫われそうになり
  小さな頃は大変だった
  ブサイクが好きなおじさんにはこき使われるわ
  ブサイク好きな女の人には急に殴りかかられるわ
  人はみんな俺を見てくすくす笑う
  それから色々あって
  前髪を伸ばして顔を隠す策にでたが・・・
  マスクは息苦しかったしメガネは曇って苦手だ
  それにこの不気味な瞳を隠せない
  サングラスは学校じゃ怒られた
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(ブサイクだと知られてハブられれば 学園の支配など夢のまた夢 一体どうしたら)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(いやまず くっ付きたくなるくらい芸術的ブサイクなのは分かったから 離れてくれないかなこの人)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「あの・・・会長? 苦しいんで離れて貰えませんか?」
芭登 卓真 バトウ タクマ「ははは おもしろい冗談だな」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「いや冗談でなく」
芭登 卓真 バトウ タクマ「ははははは おもしろい冗談だな?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「・・・気持ち悪いんで離れてくれませんか」
芭登 卓真 バトウ タクマ「ははははははははは おもしろい冗談だな」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「気持ち悪いです」
芭登 卓真 バトウ タクマ「てめええええっ 可愛いからって調子に乗りやがってえええええ!」
  ぎゅうううううううっ
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「離れてくださいお願いしますマジで」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(ほら 変な目で見られてるじゃないか)
「何だよあのもっさいやつ」
(会長に抱き締められるなんて生意気だ)
「会長に心配されるために飛び降りたんだ」
「なんて最低なやつなんだ」
「会長かわいそう」
(会長が可愛いと思ってるのは 全校生徒だ)
(お前だけじゃない)
「調子にのるなよ」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(なんか面倒くさいことになってる 声と心のダブルパンチ)
  さわさわ・・・
  ひいいいいいいっ!!
  なんでこの人この状況でお尻撫でてくんのおおおお!?
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「いやマジでほんと、離れ──」
芭登 卓真 バトウ タクマ「かわいい・・・」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「ひえっ」
芭登 卓真 バトウ タクマ「んー♡」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「いやああああああああ! 絶対にいやああああああああ!!」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「大御堂先輩助けて!」
  この人の行動を止められるのは先輩しかいない!
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「部活入ってくれる?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「入ります入ります入りますから!」
  しまったああああ! つい口が滑って!
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「よし決まりだ、村島くんこれからよろしくね!」

〇黒

〇生徒会室
  ≪部活動申請書≫
  部活名  美容部
  活動内容 美化活動
  活動場所 部室棟
  部長   大御堂 春羅
  副部長       
  部員   白杜 陽介
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(ああ 俺としたことが・・・あんな失態をするなんて)
芭登 卓真 バトウ タクマ「白杜陽介え! 迎えに来てやったぞ! 大御堂の監視は順調か?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「あ、はい」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「監視じゃないから。芦田くんは美容部員だから」
芭登 卓真 バトウ タクマ「美容部は部活として成立していない。同好会ですらない」
芭登 卓真 バトウ タクマ「それに白杜は生徒会仮役員から抜けてはいない。よって俺のものだ」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「いいやうちの部員だ」
芭登 卓真 バトウ タクマ「だから部活じゃねえって言ってんだろうが」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(なんなんだ 学園有名人三大美男子のうち二人が目の前で争ってる光景が日常に成りかけているなんて)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「じゃあ、俺帰りますんで」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「樫野くん部活動は今から始まるんだよ?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「いや、部活には入部しますよ 約束だったんで でも部活だったらの話なんで」
芭登 卓真 バトウ タクマ「お前は仮役員だ 大御堂の監視が仕事だろう」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「はあ。もうしたんで」
芭登 卓真 バトウ タクマ「おい。仮でも役員だろ 中途半端なことするな」
芭登 卓真 バトウ タクマ(帰るな お前がいないと来る意味がなくなる)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(私情で説教されても説得力ないです)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「・・・それに今から先生の所に行かないといけないんで」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「先生?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「志染先生です 大御堂先輩のことで話があるそうで」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「そっか 大変だね」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(お前のせいだ)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「と言うわけで失礼します」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ(深内くん志染先生からの頼まれごとは断れないんだよな)
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「ん?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「アンタも先生見習ってくれたら部活にちゃんと参加してやってもいいですよ」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「え・・・」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「顔見ればアンタの考えてることくらいわかります」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(心の声が聞こえてるからだけど)
芭登 卓真 バトウ タクマ「俺にはお前の考えてることなど全くわからんのだが」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「俺も分かるような顔してるつもりはないんだけどね 相変わらずすごい洞察力だ」

次のエピソード:2話(2/7)不正な条件

コメント

  • いいですねぇ✨いいですねぇ✨☺️
    ニヤニヤ案件いっぱいですね✨🥰
    そして会長はお尻フェチ!?なんですかね!?✨
    また続き楽しみにしてますー✨☺️

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