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隍沸喰(隍沸かゆ/おかゆ喰)

1話(3/5)生徒会長の弱み(脚本)

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〇超高層ビル
  芭登(ばとう) 卓真(たくま)
  大御堂と同様
  いやそれ以上かもしれない金持ち坊ちゃんだ
  大御堂より成績もいいし・・・
  運動神経も抜群で何をさせても完ぺきにこなしてしまう超人野郎だ
  ただとてつもなくクズなのは確かだ

〇生徒会室
芭登 卓真 バトウ タクマ「んじゃ早速だがこれから会議がある その場でテメエを紹介してやる白杜陽介」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「俺のこと知ってるんですか?」
芭登 卓真 バトウ タクマ「学園の生徒はすべて把握している」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(家庭事情まで念入りに調べさせて弱みを握って利用するためですよね 知ってます)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「へえ 流石ですね」
芭登 卓真 バトウ タクマ「ついて来い。もうここに用はない 大御堂 春羅 貴様はさっさと立ち去れ」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「考えておくよ」

〇渡り廊下
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(ちなみにこの能力は耳で聞こえる範囲しか聞くことができない欠点がある)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(いや・・・ある意味利点かもしれないな 町中の人の声が常に聞こえている状態じゃ精神的にやばそうだ)

〇学校の廊下
  じっ
芭登 卓真 バトウ タクマ(ちっせ ボサボサのろま野暮ったい根暗 二人で歩いてること見られたくねー)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(テメエぶちのめすぞ)
芭登 卓真 バトウ タクマ(あー アイツ見つからねえなぁ 奈酉に調べさせて出てこないなんて・・・ 高等部じゃなかったのかもな)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(確か奈酉って名前の生徒が生徒会にいたような気がする)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(それにしても誰か探してたのか? 大御堂先輩ではないだろうし)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(彼のお気に召す男子生徒が他にもいるのかも・・・)

〇講義室
芭登 卓真 バトウ タクマ「ここが生徒会の会議室だ」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「はい パンフレットで見たことがあります 実物も迫力ありますね」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(校内で配られていたパンフレットに生徒会長の写真がドドンと載っていたのを覚えている 会議室で撮影されたものだ)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(ほとんど会長の顔しか映ってなかったけど)
芭登 卓真 バトウ タクマ「パンフレット? そんなもの見るのか?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「そんなものって 学校で配られたものですよ? 会長だって大きく載ってたじゃないですか」
芭登 卓真 バトウ タクマ「そういや撮られたな」

〇学校の廊下
芭登 卓真 バトウ タクマ(俺載ってたのか この俺様の写真を無断で使うとは)
芭登 卓真 バトウ タクマ(肖像権で脅せるな)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(おいおい)
芭登 卓真 バトウ タクマ(しかしこのもっさり 俺の写真を持ち歩いているだと?)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(持ち歩いてはいない)
芭登 卓真 バトウ タクマ(ははーん)
芭登 卓真 バトウ タクマ(このもっさり 俺に気があるのか)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「なんでそうなった」
芭登 卓真 バトウ タクマ「あん?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「あ、いえ・・・あー 木の上に猫ちゃんがいたのでつい」
芭登 卓真 バトウ タクマ「どこだ?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「もう通り過ぎましたから 猫好きなんですか?」
芭登 卓真 バトウ タクマ「まあな」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(ちなみにこれは嘘である 彼の心はこうだ)
芭登 卓真 バトウ タクマ(猫怖い猫怖い猫怖い 猫怖い猫怖い猫怖い 猫怖い猫怖い猫怖い 猫怖い猫怖い猫怖い)
芭登 卓真 バトウ タクマ(猫怖い猫怖い猫怖い 猫怖い猫怖い猫怖い 猫怖い猫怖い)
芭登 卓真 バトウ タクマ(鋭い爪でひっかかれちゃう・・・!)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(完璧生徒会長が猫怖いとかw めちゃめちゃ弱み握れたラッキー! 鋭い爪でひっかかれちゃう!)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「あ・・・猫!」
芭登 卓真 バトウ タクマ「どこだ!?」
芭登 卓真 バトウ タクマ(怖い怖い怖い怖い 怖い怖い怖い猫い 猫い猫い猫い!)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「通り過ぎました 本当に好きなんですね」
芭登 卓真 バトウ タクマ「そうなんだがアレルギー持ちでな 見てるだけでいい・・・」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「へえ 勿体ないですね 触り心地いいのに」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「愛らしい姿で擦り寄ってくるのとか、たまらないし」
芭登 卓真 バトウ タクマ「・・・・・・」
  コイツが気になる理由がわかった・・・
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「・・・あっあの」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(な、なんで今撫でられ──)
芭登 卓真 バトウ タクマ「あ・・・いや お前毛玉──ンンッ 猫みたいだからつい」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(オイ今完全に毛玉って言ったろ)
  ふわ・・・ふわ・・・
  なで・・・なで・・・
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(もしかして本当に猫のことは好き・・・?)
芭登 卓真 バトウ タクマ(人相手だと思わず殴りつけそうになるな)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「あ・・・そうですか」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(最低だな)

次のエピソード:1話(4/5)生徒会室

コメント

  • 順調に新たな扉が開きそうです💖☺️

    プロジェクトと完走賞の関係で読むのが遅くなったり、あとでまとめての時もあるかもなのですが、また次回も楽しみにしてます✨☺️💖

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