ようこそ芸術的美容部へ

隍沸喰(隍沸かゆ/おかゆ喰)

1話(2/5)夕方のお茶会(脚本)

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〇生徒会室
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「ねえ東野くん 君って心読めるよね」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「・・・・・・」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「はあ? ・・・白杜ですけどね」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「あれ違った? ほらよく俺の顔を見て読むだろ?」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「あれってさ 他の人じゃできない芸当だと思うんだよね」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「漫画やアニメの世界ならともかく 人の顔色ひとつで思ってること簡単にわかっちゃうなんて とんでもない洞察力だと思うんだ」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ(部員になってくれないかな~ おもしろそうだし)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「はあ・・・ いやですよ」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「ほら そう言うところ」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「うぐ」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「そうだ 俺が今何を考えているのか 答えてみてくれない?」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ(暇つぶしだから期待はしてないけど)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(してないんかい ・・・本当にバレてるかと思っただろ)
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ(・・・あれ?)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「?」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ(今日は寝坊したのかな 寝癖がついてる 朝からずっとつけてたのかと思うと笑えてくるね)
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ(あれ・・・爪が長い 几帳面だからいつも短くしているのに)
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ(唇荒れてるな 彼ならリップクリームを所持している筈なのに)
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ(ズボンが土で汚れてる。また走って来たのか あ、肌もキレイだ。男の子なのに)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(やめてくれ アンタはストーカーか)

〇モヤモヤ
  リップクリームは保護者に持たされているだけだし
  唇が荒れてるとかどうとか気にしたこともないって言うか
  爪は長かったら切りたくなるだけだ
  てゆーか寝癖ついてたとか恥ずかしいんだけど!
  何で誰も心で教えてくれなかったわけ!
  気付かなかったの?
  俺の髪はボサボサだと言いたいんですか?

〇生徒会室
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「わかりませんね そろそろ出て行ってあげようとかですか」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「あはは正解だよ すごいね三島くん」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「俺は白杜ですけどね」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「そうだったっけ ごめんごめん冴島くん」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「わざとですか?」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ(ん? あれ 田園くんだっけ 前田くん?)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(まあ わざとではないことは分かってるけど)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「用が済んだなら帰りますよ 俺暇じゃないんで」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「いやぁ 実は今から来客があって 君にお茶を淹れてもらおうと──」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「俺は召使いじゃありません」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「えー残念だなぁ」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ(前園くんの淹れる紅茶はおいしいのに 久しぶりに飲みたかったなぁ)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「仕方ないですね 淹れるだけですからね」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「わあ ありがとう」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「あ・・・やっとお出ましのようだ」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「せ・・・生徒会長!?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(どうして生徒会長自らこんな廃れた部室にやって来たんだ)
芭登 卓真 バトウ タクマ「貴様が大御堂 春羅か 美容部は部活動として認められていない 旧部室棟を使用することも禁止されている 直ちに立ち去れ」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「・・・・・・え 美容部ってそもそも活動を認められてないんですか?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(なのにこの男 俺を部員にスカウトしていたのか)
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「そうそう 申請に必要な人数足りなくて」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「顧問は話つけてる先生がいるんだけど どうかなぁ谷口くん」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「なんならそのボサボサの髪 本領発揮でキラキラ王子様ヘアーにしてあげるよ」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「結構です」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「男子校でおしゃれしたって得しませんし」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「男の子におモテになるかもよ」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「お断りです」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(と言うかそんな話が学校であってたまるか!)
  いい尻
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(・・・・・・ん???)
  美人だな
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(んんんんんん????)
  さすがは大御堂家の後継者だ
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(この心の声って)
芭登 卓真 バトウ タクマ(這いつくばらせて なかせてやりてえなあ)
  せ・・・生徒会長うううううううううッ!?
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(せ・・・せせ せせ生徒会長が大御堂のケツを狙ってやがる!)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(心の声だから本当の意味で怖い! よかった俺さえない男子高校生Bしてて!)
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「そんなことより原牧会長さん 有川くんが生徒会に入りたいらしいんだけど空きとか出てない?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「え・・・いや別に 今すぐじゃなくても・・・」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(有名だから何度も聞くだろう生徒会長の名前さえも間違えるのかアンタは)
芭登 卓真 バトウ タクマ「ほう・・・」
芭登 卓真 バトウ タクマ(なんだこの毛玉好みじゃない 視界に入るな汚らわしい)
芭登 卓真 バトウ タクマ「チッ」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(おいこら扱いが違いすぎるだろ これはこれで腹立つなちくしょう)
芭登 卓真 バトウ タクマ(だが大御堂が推すのなら・・・ 接点になりうるか)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(そんな理由で生徒会に入れても少しも嬉しくねえわ)
芭登 卓真 バトウ タクマ「いいぜ 生徒会に入れてやる」
芭登 卓真 バトウ タクマ「だが本当は選挙で選ばれたやつしか入れないんだ お前は仮役員ってことでいいな」
芭登 卓真 バトウ タクマ「そうだな・・・ 今の時期は忙しくねえし 大御堂の監視でもしとけ」
芭登 卓真 バトウ タクマ(これでここへ訪れる理由ができるだろ)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(なるほど 俺を使って接点を設けたと)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(大御堂が部室棟を出て行かない限りは何度でも注意に来れるだろうが 嫌われるのは避けたい様子だ)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(役員の俺がいることで話しに来る口実になると言うわけか)
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ(あーあ 坂上くんいいように利用されちゃったなぁ)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(まあ仮でもなんでも利用されようとも 生徒会長のクズっぷりを見習うためなら どうってことないさ)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「分かりました ありがとうございます会長」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「良かったね真鍋くん」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「白杜ですけどね」

次のエピソード:1話(3/5)生徒会長の弱み

コメント

  • あの・・・眼福すぎまして、ぜひこちらの学園に入園させていただきたいくらいです✨✨😍💖💖

    私まごうことなき夢女子なので、あまり今まてBLって読まなかったのですが、おかゆ喰さんの立ち絵が美しすぎて何か新たな扉が開きそうな予感さえしております・・・

    登場人物が増えて、またこれからどうなるか気になりますね!!✨続きを楽しみにしてます✨😆

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