読切(脚本)
〇城の客室
占い横丁の一角で占いを仕事としている夢屋夢子は客からのクレームが多いので今日もオーナーの高山桔梗からお叱りを受けている
「夢ちゃんあんたの占いが当たるのは認めるけどね、あくまで客商売なんだから、トークを考えてよ」
占い師夢屋夢子「すいませんオーナー、気をつけます」
「頼むわよ夢ちゃん!」
占い師夢屋夢子「あー私はまだまだ未熟だー」
占い師夢屋夢子「お客様いらっしゃい、夢屋の占いブースに来てくだってありがとうございます」
牧みどり「ふん、他の占いブースがどこも満員だけど、ここ空いていたからきたのよ」
上田 空「おいおいみどりまぁーいいじゃないか?可愛い女の子だから」
牧みどり「あんた私の前でよくそんな事言えるわね」
上田 空「怒らない怒らない、でさ、俺たち2人結婚を前提に付き合いしてんだけど幸せになれるかな?」
占い師夢屋夢子「夢子の声・・なんてカップルなの、でもお金は持ってそう!」
占い師夢屋夢子「あなたの占い本当に当たるの!」
上田 空「おいおい、それは言い過ぎだろう」
占い師夢屋夢子「夢子みどりの手に右手の人差し指を当てる」
牧みどり「みどりの心の声・・・この子なにすんの、空たっらこんなところに私はを連れて来て、わたしが愛してるのはあんたの親父の持つ財産」
上田 空「夢子空の手に右手の人差し指を当てる ちえ!この占い師うまく言うかな、この女の子ならカナエのことがバレても大丈夫」
占い師夢屋夢子「カナエさんとの結婚ですが、」
上田 空「カナエ!ええ!」
牧みどり「なにあんた、私はみどりよ」
占い師夢屋夢子「すいません間違えました」
上田 空「空の心の声・・・おいおい、バレたかと思ったぜ!間違いかよ、あぶねえ、あぶねえ」
占い師夢屋夢子「すいません、でも二人の未来の姿がはっきりと見えました。お二人はお金にも恵まれ、お子様にも恵まれて幸せな人生を送られます」
牧みどり「あんた当たってるよ、よかったね空、私たちお似合いのカップルみたい!」
上田 空「来てよかったなみどり」
占い師夢屋夢子「あーあ、嘘ついちゃった、あの二人来月別れるな、その後もかなり揉めそう、まあ、あの二人ならいいか!」
夢子がチラッとカナエの名前を言ってしまって
軽く場が凍りついたシーンが面白かったです😂
私だったら夢子みたいに遠慮せずに
カップル両方の本心をサラッと言うかもです😂
能力を使えば真実を伝えることができるけど、揉め事も生じちゃいますもんね。夢子がそうしたように、やはり占いは「本当のこと」よりも相手が「言ってほしいこと」を告げるとその場は丸く収まるんですかね。