番外編、ツクモ神解説コーナー(脚本)
〇体育館の中
注)このエピソードは、直接ストーリー
に関係しない番外編です
読み飛ばして頂いても全く構いません
ツトム「よし、じゃあ解説していきますか」
イフ「ちょい待て、いや待ってくれ」
イフ「え? このタイミングでやるの? 私たち死にかけてんのに?」
イフ「もうちょっといいタイミングないの?」
ツトム「そんな事俺に言われてもな」
ツトム「作者が更新に飽きたんじゃないかな?」
作者「飽きてません 飽きたら黙ってバックれます」
ツトム「何だ今の」
イフ「セリフの上に『作者』って出てましたけど」
ツトム「・・・・・・なんであの見た目なんだ?」
作者「デザインが気に入りました 初見時から一目惚れです」
ツトム「そうか・・・・・・」
ツトム「き、気を取り直して解説していこう」
イフ「仕方ありませんね それで、何の解説をするのですか?」
ツトム「それはズバリ」
ツトム「『人型のツクモ神とそうでないツクモ神 の違い』についてだ」
イフ「なるほど、確かにハコちゃんの説明では 分かりにくかったかもしれませんね」
ツトム「その違いは、一言で言えば」
ツトム「”人間に使ってほしいと思っているか否か” だぜ」
イフ「例えばこの体育館も付喪神ですが、 人型ではありません」
イフ「つまりこれは、 ”人間にまだ使ってほしいと思っている” ということになります」
ツトム「そのとーり!」
ツトム「本来ツクモ神に決まった形はない」
ツトム「だから”道具としての未練”がないやつは、 便利な人間の形をとる」
ツトム「その時、大抵の場合は自分にとって 一番身近な”かつての持ち主” の姿をとるぜ」
イフ「ハコちゃんや赤縄が着物を着ているのも、 そう言った理由ですね」
着物を着るツクモ神
洋服を着るツクモ神
ツトム「ただごくたまに、人型と道具型、 その中間にいるツクモ神も発生する」
イフ「私たちの身近なところですと──」
ツトム「そう、ネコマさんだな」
ツトム「あの人、結構ネガティブだから、 道具としての未練がほんの僅かにあるんだろうな」
ツトム「まぁ、その問題は別に急いで解決しなきゃいけないことはないだろうけど──」
イフ「絶対気にしてますね」
ツトム「絶対気にしているな」
イフ「体育館のような建築物に限らず、服や本、楽器、武器などこの世界にある、 道具は全て、ツクモ神です」
ツトム「その通り、そしてツクモ神には妖怪としての”能力”があるんだが──」
ツトム「多彩な能力を持つ人型と違い、 道具型の能力は、”人に使ってもらう能力” に限定される」
イフ「大抵は、『使いやすい最新型になる』 能力が発現します」
ツトム「例外として、道具としての機能が拡張された、魔道具的なものもあるが、 ごく少数だな」
ツトム「という訳で、今回は解説回、」
ツトム「『人型のツクモ神とそうでないツクモ神 の違い』についてだったぜ」
イフ「それではみなさん、ご機嫌よう」
ツトム(・・・・・・)
イフ「・・・・・・」
ツトム(あれ? イフさんは結局どっちなんだ?)