ツクモ戦記

竜谷 晟

エピソード12(脚本)

ツクモ戦記

竜谷 晟

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〇体育館の中
ハコ「あなた、正気で言ってるの?」
ハコ「本気で、 私とナナシくんがあなたの仲間になると?」
赤縄「まぁそう慌てんなよ」
赤縄「俺たちのコミュニティの目的を聞いても遅くはないだろ」
ハコ「目的、ですって?」
赤縄「そう、目的だ」
赤縄「目的は大事だぜぇ、 生きる気力が湧いてくる」
ハコ「──その前に、イフさんとツトムくんの 怪我を確認させて」
ハコ「フラマさんは直前にマフラー化して ダメージを抑えてたし、ネコマさんは あの程度じゃ死なないってわかる」
ハコ「でもツトムくんとイフさんの怪我の具合は確認できてない」
赤縄「安心しろよ、ちゃんと加減してる」
ハコ「あなたの言葉を 信用できるわけがないでしょ」
赤縄「ククク、そりゃそうだ」
赤縄「別にいいが、三分間で終わらせろ」
赤縄「三分間だけ待ってやる」
ハコ「ナナシくん、 二人の怪我を見てきてくれない?」
ナナシ「! わ、わかった」
赤縄「どっちでもいいから早く行きな」
ナナシ(意識がない、それに)
ナナシ(ひどい怪我だ──でも)
ナナシ(肩、手のひら、足首、頬、二の腕、耳)
ナナシ(確かに、急所は一通り外れている)
ナナシ(けど、 このままじゃ危険なことに変わりはない)
ナナシ(服を剥いで、布で縛って、抑えて 最低限の止血だけでもしておこう)
赤縄(ほう、けっこう手慣れてんなぁあのガキ)
ナナシ(これでよし、後はイフさんだけど)
イフ「静かに── 気づかない、フリをするんだ」
ナナシ「!!」
イフ「赤縄は 尻尾の方しか撃ってきませんでした」
イフ「おそらく、蛇である私が、 どの程度まで攻撃すれば死ぬのかわからなかったのでしょう」
ナナシ(人質にするための手加減が 裏目に出たんだ!)
イフ「治療するフリをして、 君の体で死角を作り私の体を 赤縄から隠すんだ」
ナナシ「は、はい」
赤縄「────」
イフ「これをキミに」
  イフさんは、口からゆっくりと、
  一つのアイテムを吐き出した
ナナシ「! これは──」
イフ「それは、戦うために使うのではなく、 自分の身を守るために使って下さい」
  ぼくは静かに、懐に拳銃をしまう
赤縄「三分だぜ」
ナナシ「────わかった」
ナナシ(必ず、助けるよ イフさん、ツトムさん)
ハコ「ナナシくん イフさんからアイテムを受け取れた?」
ナナシ「! うん」
ナナシ(ハコちゃん 気づいていたのか)
赤縄「んじゃぁ演説の時間だ」
赤縄「俺たちの目的はただ一つ」
赤縄「この世界と元の世界」
赤縄「捨てた世界と捨てられた世界」
赤縄「その境界を、完膚なきまでに破壊する!!」
「!!!!!?」
赤縄「そして俺たちを捨てた人類に、」
赤縄「これ以上ないほどの復讐をするんだよ!!!!」

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