なんだかんだで妹が可愛すぎるお兄ちゃん

曽雌康晴

読切(脚本)

なんだかんだで妹が可愛すぎるお兄ちゃん

曽雌康晴

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〇明るいリビング
三上ゆき「あー めんどくさいなー」
三上秀俊「・・・」
三上ゆき「あーあー めんどうだなー」
三上秀俊「・・・」
三上ゆき「お兄ちゃん」
三上秀俊「・・・なに?」
三上ゆき「さっきから可憐な乙女が世を嘆いてるじゃん よく無視できるね 鬼ですか?」
三上秀俊「可憐な乙女はそんな風に嘆いたりしないよ」
三上ゆき「は? キモっ 妹に勝手な可憐なイメージ当てはめないでよ」
三上秀俊「あーあー、悪かったよ」
三上ゆき「なんか早く会話切り上げようとしてない?」
三上秀俊「厄介そうだからだよ!」
三上ゆき「ひっどーい! 実の妹が嘆きまくってるのに 厄介そうだからって無視するんだ!」
三上秀俊「もー、なんだよ うるせーなー んで?その可憐な乙女のゆきちゃんは何を嘆いてるの?」
三上ゆき「えー? 可憐で可愛いだなんてー」
三上秀俊「めんどくせーなー」
三上ゆき「って言うかさ」
三上ゆき「お兄ちゃんも大人なんだから どうして、何かあったのか? とか」
三上ゆき「お金で解決できるなら協力しようか? とか言って来ないの?」
三上秀俊「大人を何だと思ってるんだよ!」
三上ゆき「んじゃ、とりあえずお金ください」
三上秀俊「何がとりあえずなんだよ!」
三上ゆき「今持ってるだけでいいからさ ね?」
三上秀俊「シンプルな恐喝!」
三上ゆき「いくらぐらいなら出せるの?」
三上秀俊「全然、止めねーじゃん」
三上ゆき「私、思うのね 妹からの信頼とか尊敬ってお金より大切だと思うの」
三上秀俊「だから、お金くれって?」
三上ゆき「さっすが♪ 話早いじゃん♪」
三上秀俊「了解♪」
三上秀俊「って、なるわけねーだろ!」
三上ゆき「チっ」
三上秀俊「・・・舌打ちされた?」
三上ゆき「引いてんじゃねーよ!」
三上秀俊「もらえねーと思ったら、すげー言うじゃん!」
三上ゆき「こんなに頼んでるのにー!」
三上秀俊「頼んではないと思うよ!?」
三上ゆき「じゃあ、貸してよ 来世で返すから」
三上秀俊「返す気ねーだろ ってか、何に使うんだよ」
三上ゆき「言ったら貸してくれる?」
三上秀俊「まぁ・・・少しは可能性が増える、かな」
三上ゆき「どれぐらい上がる? ちなみに今は何パー?」
三上秀俊「使い道を聞かなきゃ何とも言えんよ」
三上ゆき「って言うか、本当ならお兄ちゃんがお金払わなきゃいけないんじゃない?」
三上秀俊「なんでだよ!?」
三上ゆき「だって、バイト先でお兄ちゃんって呼んだらお小遣いくれるよ?」
三上秀俊「何のバイトしてんだよ!? って、うちの花屋以外にもバイトしてんの? それ、父さん知ってんのか?」
三上ゆき「知ってるよ だって、お小遣いくれるのお父さんだし」
三上秀俊「は!? なんで父さんが娘にお兄ちゃんって呼ばせてんだよ?」
三上ゆき「たぶん、女性のお客さんに兄妹だと思われたいんじゃない?」
三上秀俊「何やってんだ、アイツ・・・っ! 娘と働きながらモテようとしやがって!」
三上ゆき「まあまあ 可愛らしいじゃない」
三上秀俊「母さんが店に来たらどうすんだよ」
三上ゆき「「お姉ちゃん」 って呼んでる」
三上秀俊「・・・やるじゃん」
三上ゆき「まあね」
三上秀俊「ん? って言うか、父さんに借りれば良いんじゃね?」
三上ゆき「んー、でも学費も出して貰ってるからね その点、お兄ちゃんには何もして貰ってないから」
三上秀俊「なんか傷つく言い方だな」
三上ゆき「だからさ、サクっと貸してよ ほら!」
三上秀俊「金を借りる人の態度じゃねーな!」
三上ゆき「え? まさか、頭を下げろ・・・と?」
三上秀俊「いや別にそんなこと言うつもりねーけど・・・ まぁ、一般常識的には? 頭、下げるんじゃない?」
三上ゆき「・・・くっ! お兄ちゃん(クソムシ)に頭を下げる・・・ だと!?」
三上秀俊「なんかすごい葛藤とおよそ肉親に向けるには相応しくないほどの侮蔑を感じるよ?」
三上ゆき「じゃあさ、こうしない? 頭を下げたっていう体(テイ)で」
三上秀俊「どうしても頭下げたくないんだね!」
三上ゆき「はい! じゃ、お金貸して」
三上秀俊「・・・何に使うんだよ」
三上ゆき「え?」
三上秀俊「俺に金借りて、何に使うんだって」
三上ゆき「・・・うーん」
三上秀俊「言えないようなことなのか?」
三上ゆき「いや、別にそういうんじゃないけど・・・」
三上秀俊「じゃ、何だよ」
三上ゆき「一人暮らししたいな・・・って」
三上秀俊「一人暮らし? え? だって、実家から通えるってんで今の大学にしたんだろ?」
三上ゆき「それだけじゃないけどね」
三上秀俊「父さんや母さんには話したのか?」
三上ゆき「母さんには」
三上秀俊「何て言ってた?」
三上ゆき「良いんじゃんって」
三上秀俊「軽いな!」
三上ゆき「でも、自分のお金で用意できたらねって」
三上秀俊「なんだその成り上がったアメリカ人が子どもに出す課題みたいなのは」
三上ゆき「で、一番チョロそうなお兄ちゃんからせしめ取ろうかなって」
三上秀俊「・・・あんまり本人の目の前では言わない類のセリフだよ?」

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