斬刀怪獣ガマイラー

情無合成獣スフィアマザコンザウルス

チャプター11(脚本)

斬刀怪獣ガマイラー

情無合成獣スフィアマザコンザウルス

今すぐ読む

斬刀怪獣ガマイラー
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇超高層ビル

〇テントの中
ガイ「一体どういう事なんだ!?これは!!」
自衛官「ば爆弾・・・爆弾です!!」
ガイ「何!?」
自衛官「間違いありません!!あの爆発はTNTによる物です!!アメリカにいた時に見ました!!」
ガイ「じゃあなんで、それがガマイラーの体表に設置されていたんだ!?ヤツの周囲は超低温で誰も近づけなかったんだぞ!?」
ヒカル「・・・心当たりならありますぜ」
金子ススム「えっ?」
ヒカル「いるじゃないですか、この事件に関係してて、TNTを用意できる規模と、それを誰にも知られず日本に持ち込める組織力があり──」
ヒカル「────”地球環境”のためなら、凍死しようがガマイラーの身体に爆弾をくくりつける事ができる、狂信者の集まりが」
ショウマ「まさか・・・!?」
自衛官「────ッ!! 何者かが通信機材にハッキングを仕掛けています!!」
ガイ「なんだと!?」
自衛官「映像が送られて・・・・・表示されます!!」

〇怪しげな部屋
ジャーコブ「はじめまして、愚かな日本人の諸君。 私はジャーコブ。緑の騎士団の指導者をやらせてもらっている」
ジャーコブ「貴様らは愚かにも自ら定めた憲法を破り、核エネルギーを動力とする禁じられた兵器を使おうとしている」
ジャーコブ「解らないか?ガマイラーが現れたのは、文明に依存し愚かな自然破壊を続ける貴様らに反省を促すためだ」
ジャーコブ「お前達に反撃など許されん。ガマイラーという裁きを受け、命を持ってその罪を償うがいい」

〇テントの中
自衛官「・・・・・・映像、終わりました」
ガイ「テロリスト風情が審判者のつもりか!? ふざけおって・・・!!」
川先「まずいぞ!!制止中だったガマイラーの生命反応増大!!」
川先「ヤツが起きるぞ!!」
ガイ「なん・・・・・・ッ!?!?」

〇超高層ビル

〇テントの中
自衛官「────ッ!!」
自衛官「ガマイラー復活!! 繰り返します、ガマイラー復活!!」
ガイ「そんな・・・なんて事だ・・・!!」
ヒカル「・・・ドウジキリのエネルギー充填率は?」
リク「・・・・現在50%。 80%まではとても・・・」
ヒカル「・・・天は我々を見放した、か」
ヒカル「いや、原子力でどうにかしようとしてる時点で、怪獣モノじゃまず助からんわな」
ショウマ「・・・あれっ?」
ヒカル「どうしたよ?」
ショウマ「そういや若は何処に・・・?」

〇空

〇テントの中
ショウマ「あのヘリは・・・!?」
パイロット「あ、ああっ!!ウチのヘリがぁっ!?」
ヒカル「ヘリのあんちゃん!! ・・・が、ここにいるという事は・・・」
ヒカル「・・・・・・まさかッ!?」

〇空

〇ヘリコプターの中
金子ススム「・・・ヘリの免許取っておいてよかったよ まさか、こんな形で役立つとは思わなんだが」
金子ススム「どうせ、作戦が成功したとしても俺について周るのは、外道宝満電力の息子というレッテル、そして生き地獄・・・」
金子ススム「それに、世間からしたら俺は・・・」

〇渋谷駅前
市民「撃たれたっていう社長の息子、入院してるんでしょ?大変な人なんていくらでもいるのに、どの面下げて助かろうとしてんだか・・・」

〇風
コメンテーター「おうゴラァ宝満電力!!世間はお前を許さんからなぁ!」
コメンテーター「末代まで落とし前つけさせたるから覚悟せえや!!」

〇コンビニの雑誌コーナー
ゴシップ誌「追経味大学女教授吠える!! 『ロリコン野郎が!!お前なんか死んでもいい』」

〇ヘリコプターの中
金子ススム「・・・”何が何でも殺さなきゃならないド外道”ね」
金子ススム「上等だ、そんなに死んでほしいならお望み通り死んでやる」
金子ススム「ただし、ガマイラー殲滅に貢献した英雄としてだがな・・・!!」
金子ススム「この事実が広まろうと広まるまいと、この国の連中はその”何が何でも殺さなきゃならないド外道”に救われた事になる」
金子ススム「ははは、俺の勝ちだ・・・!!」
金子ススム「ざまあみろ愚民共め!!あーははははっ!!」
金子ススム「・・・喉乾いたな。最後の晩餐にコーヒーでも持ってこりゃよかったか」
パイ・リン「はい、コーヒー♪」
金子ススム「おお、ありがと・・・」
金子ススム「・・・・・・」
金子ススム「り、リン!?!?」

〇テントの中
パイロット「お、お嬢様もいない!?!?!?!?!?」
ショウマ「・・・まあ、行きますよね」
ヒカル「・・・ゾッコンだったもんなあ、若に」

〇ヘリコプターの中
パイ・リン「えへへ、来ちゃった♪」
金子ススム「来ちゃったじゃない!!お前、これから俺が何をしようとしてるか解って・・・!!」
パイ・リン「知ってる。鎌倉タワーに特攻して、ガマイラーを動けなくするんでしょ?」
金子ススム「だったら・・・!!」
パイ・リン「ダーリン」
金子ススム「・・・ッ」
パイ・リン「・・・言ったよね?あたしに幸せになれって」
パイ・リン「・・・やっぱ、あたしだけじゃ無理」
パイ・リン「隣にダーリンがいない幸せなんて考えられないし・・・何より」
パイ・リン「・・・ダーリンを一人だけ行かせるなんて 許せないし耐えられない」
金子ススム「リン・・・」
パイ・リン「それに、タワーにぶつかるならあたしの知識も役に立つと思うよ?」
金子ススム「なんだって?」

〇空

〇ヘリコプターの中
パイ・リン「あのタワーは、あたしの国で作られたある建築方式を採用しているの」
パイ・リン「安く早く作る代わりに、ある一点がとても脆くなるの。そこを狙えば確実に崩れるよ」
金子ススム「そういやあれ作ったの、 大陸の企業だったな・・・」
パイ・リン「・・・このガマイラーとの戦いは、あたしとダーリンの最初で最後の」
金子ススム「・・・夫婦の共同作業って事か」
パイ・リン「・・・!!」
金子ススム「・・・やるぞリン」
金子ススム「これが俺達の結婚式だ!!」

〇空

〇超高層ビル

〇テントの中
ショウマ「へ、ヘリが・・・!!」
ガイ「やはり特攻するつもりか!?」
ヒカル「・・・何してるお前ら」
ショウマ「えっ?」
ヒカル「ウチの若大将と白竜のお嬢様が命張ってチャンス作ろうとしてんだぞ!?」
ヒカル「大人の俺達が何もしないでどうする!!」
ガイ「あ・・・ああ!!作戦続行!!」
リク「入射角修正データ計算!!共有!!」
ショウマ「砲身角度修正!!照準、8、1、0!!」
ヒカル「若・・・!!」

次のエピソード:チャプター12(終)

成分キーワード

ページTOPへ