チャプター12(終)(脚本)
〇超高層ビル
〇ヘリコプターの中
パイ・リン「見えた!!あの赤い柱が見える窓!!」
パイ・リン「あそこがタワーの急所だよ!!」
金子ススム「ご丁寧に目立ちやすくしてくれた!! よしッ!!」
金子ススム「・・・リン」
パイ・リン「ダーリン?」
金子ススム「・・・次に生まれてくる時は、 幸せな時代で、お互いしがらみのない普通の家の子供に生まれよう」
金子ススム「そして・・・」
金子ススム「・・・次も、俺と結婚してほしい」
パイ・リン「!!!!」
金子ススム「次こそ、幸せにしてみせる」
パイ・リン「・・・うん!!」
〇超高層ビル
〇空
〇テントの中
自衛官「鎌倉タワー倒壊!!」
ヒカル「ガマイラーが下敷きに・・・!!」
リク「ドウジキリ、エネルギー充填80%!! 撃てます!!」
ガイ「よし!!原子熱線砲、撃てェッ!!!!」
ショウマ「うがああっ!!!!!!!!」
〇荒廃した街
〇空
〇テントの中
自衛官「照射開始!!4、3、2・・・」
川先「効いてくれよ・・・!!」
ヒカル「当たり前だ・・・でなけりゃ」
ヒカル「若が犠牲になった意味がない!!」
〇空
〇テントの中
自衛官「ガマイラー、融解していきます」
ガイ「溶けた・・・!?」
川先「高熱により細胞が死んだのだよ、それで体組織を維持できずにああなった」
ガイ「・・・それは死んだという事でいいんですか?博士」
川先「詳しくは調べてみんと解らん、ただ・・・」
川先「・・・・・・生きている可能性は非常に低いだろうよ」
ガイ「・・・状況終了、熱線照射停止」
ショウマ「・・・了解、熱線照射停止」
リク「原子力発電システム、停止シークエンスに入ります・・・」
ショウマ「・・・終わりましたね」
ヒカル「ああ・・・」
〇空
〇荒廃した街
ショウマ「空が・・・」
川先「ガマイラーが死んだからな、環境が元に戻りつつあるんだろう」
ヒカル「・・・日本は救われた、ってわけだ」
ヒカル「まだ未来のある二人の若者を犠牲にして」
ヒカル「・・・クソッ!!なんであいつらが犠牲にならなきゃならねえんだ!?」
ヒカル「新しい時代を作るのはあいつらだろ!? なのに俺みたいなオッサンが生き残って・・・!!」
ヒカル「今時心中モノなんて流行らねえんだよお!! クソが・・・・・・ッ!!」
ショウマ「ヒカルさん・・・」
???「そう・・・でも悲しんでいる時間はない」
???「・・・でやんす!!」
川先「!!」
財務省「ザーイムッムッム!!」
総理大臣「怪獣撃退のお仕事ご苦労!!」
ガイ「総理大臣・・・それに財務省!!」
ヒカル「全てが終わった後にノコノコと、何のようだってんだ!!」
財務省「決まってるでやんす!!増税の話でやんす!!」
ガイ「増税!?」
財務省「宝満電力!!並びに防衛庁、加納鉄鋼から兵器建造税として以後の収入の50%を収めてもらうでやんす〜!!」
財務省「並びに復興税として、消費税を80%に値上げするでやんす!!ザーイムッムッム!!」
ガイ「なんだと・・・!?」
ヒカル「ふざけるな!!あんたら国民を殺したいのか!?」
ヒカル「全部俺達に押し付けて何もしなかったくせに、金だけむしり取るつもりかよ!!」
財務省「ザーイムッムッム!!銃刀法違反に非核三原則まで違反したお前らを逮捕しないだけ有り難く思うでやんす!!」
財務省「ですよね!!総理!!」
総理大臣「諸君・・・」
総理大臣「文句を言うなら増税だ!!!!」
ヒカル「・・・クソッ!!」
財務省「ザーイムッムッム!!」
〇荒廃したショッピングモール
川先「・・・こんな連中のために、二人の若者が命を散らしたというのか・・・」
リク「胸くその悪い話ですね、先生」
川先「・・・こりゃ、次が来た時は今度こそ終わりかも知れんな」
リク「次?」
〇湖のある公園
〇荒廃したショッピングモール
川先「考えても見ろ、ガマイラーは宇宙から来て、初めて我々の前に姿を現した生物だ」
〇空
〇荒廃したショッピングモール
川先「あのガマイラーが最期の一頭という保証はないし──」
川先「──また、宇宙から何かが来ないという保証もない」
〇地球
〇荒廃したショッピングモール
川先「いずれこの先、 第2第3のガマイラーが・・・」
川先「・・・いや」
川先「もしかしたら、今この瞬間にも・・・」
〇宇宙空間
〇黒
おわり