プロローグ。(脚本)
〇貴族の部屋
亜図(あず)「ん?もう朝ね」
亜図(あず)「衣図様・・・朝ですわ」
衣図(いず)「ふわぁ〜!よく寝た・・・ お姉さま・・・!おはようございます」
亜図(あず)「衣図様、おはようございます」
「コンコン」
「亜図様、衣図様、おはようございます。 入室してもよろしいでしょうか・・・?」
亜図(あず)「どうぞ、お入り」
メイド「体温チェックに来ました。 こちらで体温をお測りください」
亜図(あず)「衣図様、お先にお測りください」
衣図(いず)「わ、分かりました・・・」
ピピピピピピピピ
衣図(いず)「どうぞ」
メイド「熱はありませんね。それでは亜図様」
──ピピピピピピ
亜図(あず)「──・・・・・・・・・どうぞ」
メイド「ありがとうございます。・・・では」
私と衣図は双子。
将来お嬢様になるらしい。
だからか、家族を呼ぶときは様付け。
敬語で、かなりルールが厳しい。
亜図(あず)「衣図様、着替えましょう」
衣図(いず)「はい」
〇貴族の部屋
亜図(あず)「衣図様、母親のところへ行くわよ」
衣図(いず)「はい、」
〇洋館の廊下
〇貴族の応接間
「お母様、入ってもよろしいでしょうか」
母親「いいわよ。早く入りなさい」
亜図(あず)「お母様。おはようございます」
衣図(いず)「お、おはよう・・・ございます!」
母親「衣図、あなたは将来お嬢様になるのよ?そんなんでなれると思ってるのかしら!」
衣図(いず)「う、ううう」
衣図(いず)「うわーーん!うわーん!」
母親「いい加減甘えるのもやめなさい! 亜図、衣図を帰らせなさい」
亜図(あず)「は、はい」
〇洋館の廊下
亜図(あず)「ほら!衣図様は部屋にお戻り!」
衣図(いず)「はい・・・」