斬刀怪獣ガマイラー

情無合成獣スフィアマザコンザウルス

チャプター8(脚本)

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〇海辺の街

〇風
キャスター「現在鎌倉市に上陸したガマイラーは、都市部中心で制止状態にあります」
キャスター「動物学に詳しい庭歌千厠氏によると、太陽が登ったため休眠状態になったと思われるとの事です」

〇川沿いの公園
キャスター「今映っているのは鎌倉市の定点カメラの映像です!!ご覧の通り時刻は10時過ぎにも関わらず──」
キャスター「周囲は夜中のように真っ暗であり、寒暖差による降雨も確認されています」

〇風
キャスター「ではここからは”朝はきゃっほい”のコーナーです!!」
キャスター「本日も街をゆく人々を騒がせるあんなニュースこんなニュースをお届けします!!」
キャスター「最初のニュースは、スタジオのあるここ東京からです!!」

〇渋谷駅前
「ここ東京では季節外れの雪が振り、真夏の雪は街の人々を賑わせています!!」
市民「怪獣のせいで冷えるとは聞きましたが、まさか雪が降るとは・・・」
市民「彼女といる時の雪って、特別な気分になれて俺は好きです」
市民「・・・もうっ!!」
市民「自分暑がりなんで助かってます!!夏に雪ってのも新鮮でいいですね!!」

〇病室
金子ススム「・・・・・・・・・」
金子ススム「正気で言ってるのかよ、こいつら・・・」
パイ・リン「何なのこの人達!!鎌倉の方じゃ何人も死んだんだよ!?」
パイ・リン「それを他人事みたいに・・・!!」
金子ススム「上流の奴らなんてそんなもんさ・・・結局、地方でいくら死のうが感覚的にはテレビショーの向こうでしかない」
金子ススム「それに・・・ガマイラーが東京に向かってこない限りは、実際他人事だしな」
金子ススム「もし奴が東京にきたら、という想像も及ばんのだろう」
金子ススム「・・・」
金子ススム「・・・そして、俺もこいつらに対して愚痴ってる場合じゃない」
パイ・リン「ダーリン・・・」
金子ススム「傷は塞がった。もうこの病院への長居はできん」
金子ススム「日程としても今日で退院だ。そして・・・・」
金子ススム「・・・職場も無ければ、近い将来住む場所も追われる事が確定している」
金子ススム「・・・・・・俺に明日はないんだ」

〇総合病院
パイ・リン「・・・ダーリンは、これからどうするの?」
金子ススム「とりあえず、家に・・・父さんの所に戻る」
金子ススム「そこで審判の時を待つさ・・・世間様に殺される時をな」
パイ・リン「そんな・・・」
金子ススム「リン、これでお前ともお別れだ。達者で暮らせよ」
金子ススム「・・・・・・幸せに、な」
???「すまんが、最終回ムードはもうちょい待ってくれねーか?」
金子ススム「その声は・・・」
ヒカル「よお、待たせたましたな若。準備は整いましたぜ」
金子ススム「準備?何のさ」
ヒカル「決まってるでしょう?」
ヒカル「──────怪獣退治ですぜ」

〇ボロい倉庫

〇古い倉庫の中
川先「おお!!来たか金子さん」
ダイチ「待ってたぜ、宝満の若大将!!」
ヒカル「よおお待たせ!!主役の登場だ」
金子ススム「博士!!それに加納鉄鋼の工場長、 それに──」
ガイ「この中で初対面は私だけのようだな・・・」
ガイ「国防長官の石黒ガイです、今回はよろしくお願いします」
金子ススム「国防長官!?なんでそんな人が・・・」
金子ススム「てか、そもそも何をしてるんですか?皆さん」
ガイ「現在、我々自衛隊は加納鉄鋼さんの持っていた農地乾燥機を使い、対ガマイラー用の切り札を建造しているんです」
金子ススム「農地乾燥機?」
金子ススム「・・・あ、思い出した。試作機ができた段階で会長が不倫したやつか」
ダイチ「・・・それは言わんでくれ」
金子ススム「す、すんません・・・」
ダイチ「・・・話を戻すと、こいつは電子レンジの技術を応用して対象を温める」
ダイチ「対戦車ランチャーを弾く体表だろうが、有機物なら熱する事ができるハズだ」
ダイチ「で、それを大型化して、マイクロ波の斜方を操作できるようにすれば・・・」
金子ススム「怪獣をステーキにできる、巨大な電子レンジ・・・」
金子ススム「いや、熱線砲が完成すると」
ダイチ「その通り!!」
金子ススム「・・・しかし、ガマイラーは60mある上に生物ですよ?」
金子ススム「それだけの対象を加熱する熱線砲の大きさを考えると、動く相手に当てるのは難しいのでは・・・」
川先「それに関しても心配はいらんよ」
川先「なんせ、ガマイラーは後一月は動かんからな」
金子ススム「・・・? 何故そんな事がわかるんです?」
川先「ふむ・・・では順を追って説明しよう」

〇幻想空間
川先「保護粘膜から採取された細胞片を解析した結果、奴は生命活動に必要なエネルギーをH2OとO──」
川先「つまりは大気中の水と酸素を、体表から吸収して生成している事が判明した。おそらく、地球に来たのもそのためだろう」
川先「が、奴が降り立ったのは運悪く苦手とする猛暑の日本。環境が適してないと判断した奴は、たまらず冷たい海に逃げ込んだ」
川先「しかしそこでは地上ほど効率よくエネルギー原、とくに酸素を接種できなかった」
川先「そんな空腹の果に、意を決して奴は再び地上に上がってきた。満腹になるまでは、一歩も動かんだろう」

〇古い倉庫の中
ヒカル「そしてウチからは、熱線砲を動かすためのエネルギーを提供する」
金子ススム「・・・原発か」
ヒカル「ええ、ガマイラーに施設は破壊されましたが炉心は無事です」
ヒカル「社長の・・・親父さんの許可さえあれば、原子炉を繋いで熱線砲は完成します」
金子ススム「・・・」
金子ススム「・・・世間様の信用を取り戻せると知ったら、喜んで許可してくれるだろうな」
ヒカル「おお!!」
金子ススム「・・・・・・それはいいとして」
金子ススム「・・・・・それをやる技術者はどうすんだ」
ヒカル「・・・あ」
ヒカル「そうだった・・・技術者がいねえ」
ダイチ「技術者なら宝満にいるんじゃないのか?」
ヒカル「あの時発電所にいた作業員で、炉心周りの技能を持ったやつはほとんどテロリストに殺されちまってる」
ヒカル「他から調達しようにも、本邦が原発廃止路線に舵を切ってから早30年・・・」
ヒカル「宝満はおろか、他の電力会社にもほとんど残ってねえよ」
ガイ「なんて事だ!?それでは、いくら素材があったって・・・!!」
川先「パーツがあろうと、組み立てる技能を持った者がいなくては意味がない・・・」
ガイ「ここまで来て・・・クソッ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ショウマ「み、みなさーん!!大変ですー!!」
ヒカル「なんだショウマこんな時に!!」
ショウマ「外っ!!外見てください!!大変なんです!!」

次のエピソード:チャプター9

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